ただ春を待つ

いろいろなもの

ミリオンライブ 4th LIVE のロゴと『DIAMOND DAYS』

 

ついに、THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! LIVE Blu-ray 01@NAGOYA が発売されましたね。名古屋はライブビューイング会場にも行けなかったのですが、BDで見れて本当に良かったです…環ちゃん……。3rdツアーの時期は長い間ライブを楽しめて、本当に幸せだったなあ、と思ったりもしています。

 

それはさておいて先日、4th LIVEのロゴが発表されましたね。上品な雰囲気で好きです。ちらほら聞こえてくる、サッカーチームのエムブレムっぽさもわかるような気がします。

このロゴが発表されたとき、こんなことを耳にしました。それは、「ロゴの第一象限から第四象限がダイヤモンドの形みたいで、DIAMOND DAYSって感じだよね」というものです。 (ミリオン ロゴ ダイヤモンドとツイッターで検索すると最初の発信者の方が出てきます)

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この話を初めて聞いた時、なるほどDIAMOND DAYSだ!と素直に納得しました。しかしそれと同時に、『DIAMOND DAYS』は武道館に向けて制作された新しい全体曲なのか、あるいは、THE@TER ACTIVITIESシリーズの曲なのか、どっちなのだろう?という思いが胸に浮かんでいました。

『DIAMOND DAYS』を一度聴くと、エンドロールが流れる光景が思い浮かんできます。ものすごい大団円感。この感覚からは、武道館でこの曲が披露される最高の光景も想起できますし、いやいや、"映画"を題材としたTHE@TER ACTIVITIESシリーズの共通エンドロール曲だよ、と言われてもしっくりくるんですよね。

そんな折、先日のTA01のリリースイベントで、「『DIAMOND DAYS』は武道館のための歌」ということが発表されました。

さて、これを踏まえてロゴを改めて見てみます。武道館を表す八角形を4分割して生まれたそれぞれの多角形が、ダイヤモンドの形に。そのひとつひとつのダイヤモンドにDAY1からDAY3の三日間を表す星・太陽・月のシンボルが埋め込まれています。
そうなると、DIAMOND DAYSという言葉はまさに武道館で開かれる4th LIVE スリーデイズのことを指し示しているように思えてきませんか? 武道館での1日1日が、DIAMOND DAYSを形成しているのです。このロゴそのものがDIAMOND DAYSを表している気すらしてきます。

武道館を念頭に置いて『DIAMOND DAYS』の歌詞を見返すと、一つ一つのフレーズの解像度がグッと上昇して、その向こうに見えるアイドルが、さらにはっきりと、生き生きとして見えるような気がします。ただでさえ素敵な歌詞だったのに、文脈も合わさって、更に強度が増しています。今でこれなので、実際に武道館で披露されたらどうなってしまうのだろう、とも。

4thに向けたユニット・その楽曲も少しずつ公開され、いよいよ近づいてきた感のある4th LIVE。いったいどんなステージを見せてくれるのか、『DIAMOND DAYS』はどのように披露されるのか、楽しみです。個人的には初日、翼に"一人"で『アイル』をかましてほしい。

i☆Risタワレコ巡業千秋楽 @タワーレコード札幌ピヴォ

tower.jp

i☆Ris 4th Anniversary Live”日本武道館”を記念したタワレコ巡業キャンペーン。札幌のタワーレコードでも開催されたので行ってきました。札幌がタワレコ巡業千秋楽で、担当は、山北さんと茜屋さん。

 この場所が巡業最後だし、もうすぐハロウィン🎃👻なので、とコスプレをして登場した山北さんと茜屋さん。Vampire Ladyなバンパイヤまきたさんと、おちこんだりもしたけれど私はげんきです。なキキ茜屋さん。ツインテールでいかにもあざとかわいさ満点の吸血鬼、いつもはクールな印象なのに可愛いリボンと素朴な魔女服がとても愛らしい魔女っ娘、どちらもめっちゃお似合いでした。動くとさらにすごい。特にリボン以外は地味な衣装なのにめちゃくちゃ映えてる茜屋さんすごいな~と思っていました。地力を感じる。

 

みんなfoooour買った?とかアレコレトークしてから、その場で質問に答えることに。挙手制。

Q.「トリトン行った?」
A.「連れて行きたいけど予約できないのでまだ(山)」

Q.「好きな寿司ネタは?」
A.「うに(茜)」「炙りえんがわ(山)」」
トリトンの炙りえんがわは、他の時、別の方も美味しいと仰ってたので本当に狙い目なんだと思います。

Q.「一番好きな曲は?」
A.「Garnet(茜)」, (幻想曲WONDERLANDは殿堂入りだよね、という前置きの後で) 「鏡のlabyrinth(山)」
色々な曲あるけれど今特にきてる曲、という括りみたい。どちらもカップリングナンバー。
カップリングも良い曲あるので聴いてねー!と仰ってました。


Q.「札幌の人になにか暖かくなるメッセージを」
A.「大喜利ですね!」
  「きっと札幌…北海道には…萌えと燃えが必要なので…もえもえ~ちゅ(♡を作ってから投げキッス)をしましょう(山)」

茜屋さんと協力し二人で「もえもえ〜ちゅ」(二人が片手ずつ出しあってハートを作って、投げキッス)
なんというかすごいベタであざといんですが、そういうのもいいですよね。みていて楽しいし明るくなる。

「武道館は4年間の集大成で、どこからでも楽しめるステージにします!だから北海道は遠いけど…来てほしい」といったことを仰っていました。その場で武道館にくる人アンケートしたら結構な人数が手を挙げていてちょっと驚き。まあ武道館も金曜夕方だもんね。

話変わりますが、個人的にアリーナクラス以上の大きな会場だと、演者さんが豆粒にしか見えない遠い席でも、ああこんなに小さく見えるぐらい大きな会場なんだ…と実感できるし会場全体見えるしで好きですね。アリーナ最前でもそこまで近くないでしょ、知らんけど。狭い箱のオルスタだとステージがめっちゃ近いし、なによりちょっと後ろの方に行ってしまうと、即オタクの頭皮観察オタクになってしまうので、舞台に近ければ近いほどいいと思います。(演者さんを肉眼で拝むのを諦めて後ろの方で曲に合わせてゆらゆらしてる方が楽しいまである)

トークイベント後、サイン会だのグループ握手会だのツーチェキ会だのあったのですが、券とりできなかったので、その場を後に。あんまりチェキとか興味ない人間ですが、今回の衣装はチェキほしい!と思わされました。惜しいことをした。短い時間でしたがトークだけでも楽しくて、参加できて良かったです。

最後、山北さんの「また札幌に戻ってこれるように頑張ります」の言葉がとても嬉しかった。地方まで来てくださるのって、理屈じゃなく感情的に嬉しい面が大きいな、と最近思うようになりました。お金が浮くとかそういうのじゃなくて、ただ地方まできてイベントを開催してくれる、それが嬉しい。これだけは都会では得られない感覚かもしれません。

No Maps presents 『 SAPPORO ANI-HIGH!! 』 がとても良かったです

10月15日にZepp sapporoで開催された、No Maps presents 『 SAPPORO ANI-HIGH!! 』supported by Anison-R & ANI-ON!に参加してきました。とても楽しかった。

 

『 ANI-HIGH!! 』は今年初開催されるイベントで、『 No Maps 』という更に大きなコンベンションの一部門になっています。その『ANI-HIGH!!』の説明はこちら

 数々のアニメ作品やゲームなどを通して、シンガーや声優アーティストが歌う楽曲を耳にする機会はたくさんあっても、実際にライブを見ることができるチャンスはそれほど多くない札幌。 作品と深く結びついた楽曲の数々や歌声、憧れのキャラクターを演じる声優アーティストの存在をリアルに体感できるライブ、そして、世界観が構築されたクオリティの高いパフォーマンスとオーディエンスの熱量が交わった時にうまれる「エネルギーが可視化するような瞬間」 札幌でもそんな快感をできるだけたくさんの人に感じてほしい。そして、このイベントを通して、より多くの方にアニソンというジャンルの音楽に触れて頂きたいと思います。

とのこと。しかし、出演者発表が遅かったり(第一弾が開催一月前)、さらにその第一弾では声優アーティストの参戦がなく、出演者が全員北海道ゆかりのアーティストだったり、何よりも同日にデレとかデレとかスポーツなんとかかんとかとか各種イベ被りがあったりと、色々な要因が重なって、チケットが捌けてない様子で、うーん大丈夫なのかなとか思ってました。おかげで良番買えたので、少なくとも第一弾の出演陣は道民に向けた配慮だったのかも?と思いますが。

とはいえ、きたまえ↑が開催されない今年は、『ANI-HIGH!!』の存在はとてもありがたいし、最終的な出演者はとても当日が楽しみな面子になっていました。

 

それ当日、いやとても楽しかった。正直某神田明神ジャージャー祭りみたいなアングラ感溢れるものになるのかなと思ってましたが、かなり良質なライブイベントでした。とても楽しかったです。

なんというか、フェスってシングル曲とか有名な曲披露して終わり、というイメージが結構あって、そのうえ北海道の初開催のよくわからんイベントではなおさら文脈的な価値のある瞬間が訪れなさそうというか、とりあえず声優アーティスト、アニソンアーティストのライブが見れる、それ以上のものにはならないのかなとか思ってました(ごめんなさい)。

でも実際の『 SAPPORO ANI-HIGH 』は、ソロで初めてのライブであったり、あるいは完全に初披露の曲や久しぶりの披露の曲、北海道という場が意味を持つ曲を披露するなど、それぞれのアーティストにとっても、マイルストーン的な存在になるライブイベントという感じがしました。個人的にはAIKATSU☆STARS!と田所あずささんが同じアーティストとして、同じフェスの舞台に立つ(しかもトリ前とトリ)というところがかなり感慨深くてですね…。田所さんがMCでそういう所に触れてくださったのもとても嬉しかったです。

なので、ああこのイベントに参加できて良かったな……と純粋なライブの楽しさとは別の所で思うのです。

 

いや~本当に楽しかった。実はこの『 No Maps 』、来年2017年が本開催です。つまり…『 ANI-HIGH!! 』も頼む来年も開催してくれ…と切に願います。今年は被っちゃったけど…な人も来年はみんな来よう。来てください。

 

 

かいつまんでそれぞれの方の感想。

AiRIさん

「Dreamer」!!と思っていたらまさかの「キラ☆キラ」に轢かれ、そのまま現在放送中の競女からライブで初披露の「DREAM×SCRAMBLE」。最後に「Pieces」という強い流れ。曲も強いんですがAiRIさんめちゃくちゃ会場を盛り上げるのが上手い。流石にベテラン。とても楽しかったです。

特に、AiRIさんは7年ぶりに札幌でのライブで、以前北海道に来た時はまだ旧名義。なので、旧名義の曲も…と披露された「キラ☆キラ」。この曲をライブで、本人目の前にして聴けている、なんて昔は全く思っていなかったし、当日も思ってなかったので、嬉しいんですが不思議な気持ちでした。 目の前で歌われているのに実感がない感じ。

 

山崎エリイさん

ソロアーティストとしてはこの『 ANI-HIGH!! 』が初の舞台。とても貴重なシーンに立ち会えて僥倖だ~という感じ。日常で聴くことのある曲はやっぱり身近に感じるもので、そういう意味で「Dreamy Princess」を生で聴けたのはとても嬉しかったです。揺れながらとても癒やされました。

特にすごい…と感じたのは、この日が初公開初披露だった「星屑のシャンデリア」。これまでの印象にない格好いい曲。そのイントロで、エリイさんがスポットライトで照らされながら、時計の針のような音に合わせて、体を動かすのがとても素敵でした。激しめのカッコいい曲を歌いこなすエリイさん、その表情・仕草もとても格好よかったです。あの見た目でそんなんされたらかなわん……。

「全部君のせいだ」も楽しかった!アルバムの発売が楽しみになりました。

 

AIKATSU☆STARS!

アイカツ!は一年目が終わる時に、自分はここまででいいか!と見なくなってしまったたけれど、スターズからまた嵌れた所に今回の『ANI-HIGH!!』なのでめぐり逢いや!という感じ。カツ周りの歌の人のライブを観るのは始めて。

いや~想像よりずっと強いステージでした。すごい。まず登場前にアニメのステージ始まる前の劇伴が流れるのがずるい。AIKATSU☆STARS!のライブは始めてでしたが、否が応でもライブが始まる!!!という気持ちに。

 

せなりえの「スタートライン!」、わ~~~ゆめロラだ~~~と思いながら見ていたら、手つなぎジャンプで脳がバグってしまった。二人なら最強☆。

「8月のマリーナ」で完全に8月の気分になったり「Dreaming bird」で完全にツンドラ地帯になったり。いやどちらも最高ですね。最高。特に「Dreaming bird」の最後にななせさんが手を宙へ伸ばす決めポーズ、思わずアニメのライブシーン(ラストのカメラで背後から抜くやつ)を思い出し後ろを振り返ってしまった。白銀リリィさん……。

そして4人での「episode Solo」フル、かっこよすぎる……。歌もすごいし、ダンスに魅入る。すごい。自分は天音みほさんを近くで観ることが出来たのですが、くるくる回るわ、ピタッと止まるわ、絶妙に少し動くわダンスが凄い、本当に魅入ってしまう。歌声からダンスから立ち振舞から全てが香澄夜空さんでした。実在性が高すぎる。二次元か?? ……せなりえスタートラインと合わせて、これは劇場版アイカツスターズ!見返してえ!と思ったらBDの発売は来年。つらい。

山手線が発生していた「lucky train!」の尊さがわからないのは勿体無いことをしたな~~~~~と思うのでちまちま二年目以降、あかジェネまで観たいですね…。

 

 

田所あずささん

 「It's my CUE」で登場、めっっちゃ楽しい格好いい。パンツルックのカジュアルな衣装が素敵。圧縮もなかったので今日イチぴょんぴょんしてた。楽しかった〜。「君との約束を数えよう」はすごい前向きな歌詞だけど押し付けがましくなくて、頑張ろう、と自然に思えるので好きです。聴けてとても高まりました。続いての「spit out」は、聴きたいけど聴けるかな~~??と思っていたので嬉しかったです。この歌詞を自分で書いた、というのがとても意思を感じられて好き。現在の方向性と合わせて、尊敬します。

 TVアニメ『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- 』より、ED主題歌の「1 HOPE SNIPER」、この日まで、カッコイイ曲だけど言葉が詰まってて難しそう〜とか思ってましたが、そんな歌を見事に歌いこなす姿がめっっちゃカッコイイ。曲自体も聴いていてとても気持ちが良いし盛り上がれて楽しい、好きです。「純真Always」はすごいエンドロールというか、ライブの〆に聴くととても…良いですね。ここで目の前に田所さんが来てくださったのでギャーーとなってた。

  MCでは、アイスタちゃんと同じライブ・フェスの舞台にアーティストとして立てることに、感慨深いということや、直前のアイスタちゃんのステージを見てテンション上がっている、といったことを仰られていました。特に田所さんが演じられている二階堂ゆず様の歌である「8月のマリーナ」でテンション上がっていたそうです。それ!!!とめっちゃ反応してしまいました。ゆず先輩好きなので。

 また、「これからもこんな感じでやっていくので、応援よろしくお願いします」というようなことも仰っていました。アニイチ外伝の時とか「ロックだからな~…」みたいな声が聞こえました。実際そんなタドコロックな方向性をよく思わない人もいるでしょうし、そのことは本人の耳にも入ってると思うんですが、それを踏まえて、この発言。静かに語っていたその言葉から伝わってくる意思は、とても強いものがありました。芯を感じて、好きです。 

 ころあずの曲、あれも聴きたいこれも聴きたいってものは色々あるんですが、発表されたツアーのおかげで、回収できそうな気がするのがとてもありがたいです。ありがとうございます。

 

 

このフェスだから見れた景色が沢山あったし、とても貴重なシーンに立ち会うことが出来て、『 ANI-HIGH!! 』で良かった……と心から思います。いや~来年も、どうか、お願いします(お願いします)。

アイルについて思うこと。

ゲッサンミリオン24話からもう一月が経ちそう。TAシリーズの発売が始まり(また感想書きたい)4th武道館のアレコレも発表された今、アイルについて思うことです。

 

 以前アイルと流星群やプラリネについてアレコレくっちゃべった記事はこちら。今回の内容とはあまり関係ないけれど。

sorewa-nanikana.hatenablog.com

 

 

『アイル』の歩み。

 2015年、ゲッサン11月号上に掲載されたゲッサンミリオン第14話「アイル」。その話中で披露された『アイル』。この曲にツバサを与えた主役の翼とその脇を支えるジュリアと瑞希、3人の曲。迫力のライブシーンの描写(翼のマイクの持ち方!)とそれを眺める美希が本当に良い、好きです。

 その後ゲッサン12月号でゲッサンミリオン第3巻が発表されます。そこで『アイル』が特典・新曲になることが発表されました。コミカライズ発初の新曲。すごい。ただ一報を聞いた最初の印象は、どれだけ作品に寄り添った楽曲になるのかな?ということでした。ゲッサンミリオン第14話「アイル」での『アイル』はとにかく迫力があって格好良いものでした。新曲として『アイル』に音を付けるのなら世界中を魅了させて、美希のあの反応を引き出すことへの説得力があったらいいな、と思ったのです。

 そして年が開け2016年、ゲッサンミリオン第3巻発売。『アイル』も世に。この楽曲としての『アイル』がめちゃくちゃ凄い、格好良い。ああ翼、おお翼…。それでいて歌詞がとても第14話に沿ってるんですよね。ジュリアが夢見る翼に贈った『アイル』の歌詞。ジュリアから見た翼。翼にいきなり「勝算なんてなくたって構わない」なんて歌わせるということに驚愕しました。きっとまだ翼は、贈られた歌詞の意味を(自分に贈られたことすら)理解していない気がするけれど、いつかなるほどこういうことかってハっとする日がきてほしいです(完全に妄想です)

 ただ、第14話やドラマCDの流れとしても、3人で歌っているけれど、楽曲としての『アイル』は翼のソロでした。この時の自分は、これは三人で歌ってるけどCDになるとこういうものなんだな!とか結論付けてました。

 

 そしてはじまるTHE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DREAM!! です。開演前BGMとして場内で流れる『アイル』。もしかしてもしかするとツアー中に披露があるのでは…??と期待が高まります。そうなると、伊吹翼役のMachicoさん、真壁瑞希役の阿部里果さん、ジュリア役の愛美さんが揃うMAKUHARI DAY1で披露か…?とあちらこちらで予想されていたのを思い出します。但し、CD音源ではあくまで翼のソロであるため、本当に三人で歌うのか、幕張でなくとも翼のソロパートで披露されたりするのではないか?と、期待のような不安のような気持ちを抱いていました。

 結局『アイル』が披露されることはなく、披露されるとしたらここなのでは?と期待を寄せられていた幕張公演初日を迎えます。これまで開演前BGMとして流れていた『アイル』がこの日は流れませんでした。更に開演後、Machicoさんによる「今日はカッコイイ曲も…」という挨拶。ここで期待は確信に変わり、焦点は「じゃあどのように披露されるのか?」というところに移っていきました。

 そして、ジュリアの『プラリネ』が終わり、愛美さんがおもちゃの指輪に口づけ。そして愛美さんがステージを振り返るとMachicoさんと阿部里果さんがポップアップしてくる……。あの一連のシークエンスは今でも目に焼き付いています。ゲッサンミリオンの内容に、とても寄り添っていて、おもちゃの指輪の時点でもう泣いてました。その前の『プラリネ』でも大概感動していたのですが。

 そんなステージ演出を挟んで披露される"3人での"『アイル』。Machicoさんの情念がこもった歌声と、あべりかさんと愛美さんによる上から下からのハーモニー。とんでもない強度でした。これが第14話で披露された『アイル』だったのか……と、感じたのです。そりゃあ翼にミキのダンサーは似合わない…とも。

そして、その後ミリラジにおいて、3人で歌った『アイル』として、『アイル harmonized ver.』が配信されることが発表され、5月20日に配信されました。

 

『アイル』の物語性

 はじめは、コミカライズ作品の中の一つの曲としてこの世に生まれた『アイル』。単行本化の際に詞、音と一人の声がついて。ライブへの期待が高まるなかで、最高の形できっと予想もしていなかった形で、3人での『アイル』が披露されて。その3人での『アイル』が音源となり『アイル harmonized ver.』として世の中に広く配信されて。なんだか『アイル』を主役とした物語のような、そんな気がしています。

 そもそもゲッサンミリオン自体が2巻までで終わる予定の作品で、好評だったおかげでその続きと『アイル』が生まれました。また、最初に世の中に出た楽曲としての『アイル』は翼のソロパフォーマンスでしたが、だからこそ幕張初日での3人の『アイル』がどこまでも衝撃的だったと思うのです。もしも最初からharmonized ver.だったら、「披露された!最高!」といった感想は抱くけれど、「この曲14話でこうなってたんか~~~~!!!!」という、認識をひっくり返されるような体験は出来なかったのではないかな、とか。そうして、『アイル harmonized ver.』まで繋がったということ、とてもドラマチックです。

 

 

 

そして、こうした今『アイル』に対して思うこと。それは、ライブで、翼ソロで、『アイル』を披露してほしい、ということです。もっともっと歌い重ねて、翼の曲にしていってほしい、と。あの曲を歌い続けることが、これからの伊吹翼というキャラクターに対して、とても重要なファクターになるような、そんな気がしているのです。そうして、名実ともに『アイル』が翼の曲となった後に、3巻特別版の『アイル』をまた聴きたいな、と思っています。

2016/09/19 渡部優衣さん FUN FAN FESTIVAL2016 東京公演

渡部優衣さんのファンミーティングイベント、FUN FAN FESTIVAL 2016。東京公演の感想です。

 大阪公演の感想はこちら

sorewa-nanikana.hatenablog.com

昨年のようなカバーライブになるのかな、それとも先月の大阪公演のようなアンケートトーク・映像・ライブ形式になるのかな、などと、楽しみにしていました。わくわくした気持ちで開演を迎えると、会場後方の入り口から登場する渡部さん。かかとの高い靴に、落ち着いたお姫様のような衣装に明るい髪色。その姿がとても大人っぽくて、素敵。最高。とても良い。


今回も事前アンケートとそれを用いたトークコーナーがありました。そのお題は、ゆい㌧とyuiTonsでこれからやってほしいイベントや、作ってほしいグッズ、オフィシャルサイトに追加してほしいムービー・ボイス、といった内容。グッズとして「サインボール」がほしい、という声が多かったのが印象的でした。(ぼくはトランポリンしているムービーを視聴したい)。今後、なんらかの形でグッズの作成やオフィシャルサイトの運営に反映されるのか、楽しみですね!

 

トークコーナー終了後、大阪公演と同様、西森梨花さんとの箕面ロケの映像が上映されました。滝ノ道ゆずるさんと触れ合う姿や、お食事をする姿やゲームをしている姿など、色々な姿を拝見できるロケ映像でしたが、特に箕面の滝すぐ傍でのシーンが好きです。流れ落ちる滝の臨場感と、ボサボサになった髪の毛が素敵。マイナスイオンって感じ。

 

そしてライブコーナー。東京公演ではイエローサンダースの協力もあって、生バンドで『FUN FAN VOX』楽曲とカバー曲が披露されました。かわいい曲もかっこいい曲もくるくると声色を変えながら歌い上げる渡部さんが素敵。め~っちゃあざとくて可愛い歌声からドスの利いた歌声に変化するその姿を目撃したいがために参加していると言っても過言ではないです。『God knows...』がとても熱がこもっていて格好よかった…もう10年選手なんだなあ。この日も元気にスキがあふれて止まらない!で無念の振りコピ。(前に突き出した手を身体に引き寄せる振り付けがどうしようもなく好き)

特に、夜の部の『ツッパリくんVS関取マン』で最高の『ツッパリくんVS関取マン』を迎えることができました。ありがとうございました。また『没落貴族のためのてーきゅう』も聴きたい!な!!!

なんだか、ファンイベントで個人名義の歌を披露して頂けるということ、これがとてもファンとして幸せだなあ……と感じました。勿論、去年みたいなカバーライブもドチャクソ楽しかったのですけど。それはそれとして渡部さんが演じられているキャラのお歌はもうちょっと聴きたい、ピュアリ☆スマイリィくんいつか聴きたいです。(白玉みかんさん誕生日おめでとうございます…)

 

そうして無事、安全に何事もなく本編が終了しました。特にアンコールとか無いものと思っていたので、なんだかアッサリしてたけどこんなもんかな~とか思っていました。しかし、点かない会場の照明と、ステージ上で降りてくるスクリーン、ザワ……とする客席。そしてスクリーンに映写される渡部優衣さんの新情報、1stメジャーシングル『夢のキセキ』の発表!作詞ハラユカ。さんにElements Garden藤永龍太郎さん。yaba……とか思っていたら、なんとそのまま披露! 披露されたこの曲がやべ〜勢いですげー盛り上がる。そしてめっっちゃゴリゴリでカッコイイ……。最高、最高でした。FFVを経た今、とにかくこういう曲が欲しかった。 BDLIVEとBDPARTYの詳細も発表され、イベントを楽しみに生きてきたら帰る頃にはまた楽しみが増えて、とても幸せな気分です。


FFFらしいとても楽しい空間。大阪公演、東京公演それぞれ地方の特色が出ていて、どちらにも参加することが出来てとても楽しい時間を過ごすことができました。東京公演では何より『夢のキセキ』が嬉しかったのです。渡部さんに歌唱力がモロに出るような難しい曲、ゴリゴリでイケイケな曲をくださいおねがいします!!とか思っていたのですが、『夢のキセキ』はまさしくそれそのものでした。渡部さんがエレガに楽曲提供される、ということもめっちゃいいな~~~と思ったり。ていうかまず第一に今年また新曲が聴けるのが最上の喜びですね。てっきり次の動きはまだまだ先かと決めつけていたもので。


…というわけで『夢のキセキ』楽しみです!カップリングも!頼むリリイベ参加券田舎でも配ってくれ!

寸劇に見るアニメと現実のリンクの新しい地平 ラブライブ! サンシャイン!! 13話「サンシャイン!!」 より

ラブライブ!サンシャイン!!、13話「サンシャイン!!」の放送でひとまずTVアニメが完結。

でも新しい物語が始まりそう……な感じで、これからが楽しみ、という感想です。

 

それで13話「サンシャイン!!」内のミュージカル…というよりは寸劇パートが、非常にヤバイやつだ、と感じたので書きます。何がヤバイかって視聴者を作品内に登場させた、これです。作品内にさらに作品と視聴者の関係を生み出した、とも言えるでしょうか。 

これがアニメと現実をリンクさせるラブライブ!という作品として物凄いことをやりやがったなと思ったのです。その上で、この部分には作品としての強いメッセージも含まれています。本当にすごい。

いきなり何言ってんだこいつ、となるのもさもありなんなので、順を追って述べます。 

 

まず寸劇が行われた状況を整理してみましょう。

舞台はラブライブ!の地区大会。その観客に向けて、Aqoursのこれまでを説明します。誕生から、この日に至るまで(脚色はされていますが)。もともとAqoursを知ってる人もいるし、知らない人もいる、そんな観客に。

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この構図ってアニメのラブライブ!サンシャイン!!という作品と視聴者の構図そのものですよね。視聴者の中にはもともとサンシャイン!!を知っていた人もいれば、TVアニメからサンシャイン!!に入った人もいます。そんな視聴者にサンシャイン!!、Aqoursのストーリーを伝えていく。作中の寸劇の構図そのものです。

 

そしてこの寸劇に作中の観客が反応を示します。「ごめんなさい!」に笑ったり。善子くんの登場に拍手したり。

その中でも一際目を引くのは曜さんの「千歌ちゃん、やめる?」に対し千歌さんが「悔しい、悔しいんだよ!」と返す部分への千歌さんのお母さんの反応です。それまでシリアスにステージを見つめていたお母さんが、千歌ちゃんの「悔しい」という言葉を聴いて、少し意外そうな顔色を浮かべます。

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ここでは当然、第8話「くやしくないの?」での千歌ちゃんが梨子ちゃんに悔しさを爆発させるシーンを思い浮かべます。そのときの視聴者は展開をシリアスに見守っていて、そして「悔しい!」と千歌さんが気持ちを吐き出したときは、「おっ……言えた……」と少し意外な気持ちを抱いたのではないでしょうか。

ここにも作品への視聴者の反応、寸劇への視聴者の反応という構図の繋がりが見られます。

 

また、その後ライブに入る前の円陣で「1!」「2!」……「9!」と点呼が行われます。そしてモブ軍団が「10!!!」と叫びます。これは言わずとも現実のライブでの円陣・その点呼で見られた光景です(これはμ’sのライブで、ですけど!)。それで、よく見ると「10!」って叫んでる人もいれば、叫んでなさそうな人もいる(主観)んですよ、現実でもそうだったでしょう?ここで、この寸劇と現実はリンクしていることを明確に想起させてるんですよ。

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このように、ラブライブ!地区大会の観客はまさしく視聴者そのものに見えます。その観客・視聴者の繋がりは『MIRAI TICKET』のライブでの演出にも見て取れます。ライブ終盤、千歌さんの「みんな一緒に……輝こう!」という掛け声、力強いソロパートに、浦の星女学院のモブ軍団が持ち場を離れて、Aqoursのステージに向かってきます。しかし……ステージには上がれません。

現実の視聴者は二次元の作品の中には入れません。作品を三次元で表現するライブのステージにも上がれません。そして、サンシャイン!!のアニメの中でも、観客はステージには上がれません。ここではステージに上がれないモブ軍団ステージ上のAqours、そこにまた"視聴者と作品"という関係があります。作品内に作品と視聴者の関係を生み出した、というのはそういうことです。

 

作品内に作品と視聴者の関係を生み出していること、これってとても凄いことだと思うんです。ラブライブ!という作品に限っても、これまでは

・二次元作品を三次元の存在で表現する

   声優さんが二次元のキャラクターを様々な形で表現する。

・二次元作品と三次元の存在とでやりとりをする。

   μ’s5thLIVE、アンコールムービーのコールアンドレスポンス等。

という形で”アニメと現実のリンク”が行われてきました。アニメ映像とコールアンドレスポンスした時の感動は今でも覚えています。そしてサンシャイン!!では

・三次元の存在を二次元作品で表現する

   ”作品”と"視聴者"を作品内に登場させる。

ということを成し遂げたのです。このことは、アニメと現実をリンクさせてきたラブライブ!という作品において、非常に大きな一歩であると感じました。そしてそんな勝負をTVアニメの最後に仕掛けることがまたすごい。これから先があるのなら、いったい次は何を見せてくれるのか、とても楽しみになりました。

 

 

 ところで先程、「観客はステージにも上がれない」と述べました。それでもあのライブで、千歌さんは観客に向けて「一緒に輝こう!」と呼びかけています。そして観客とAqoursのメンバーは「みんな一緒に輝く」ことができたんですよ。これって先程の観客・視聴者の繋がりを考えると、スタッフからの強いメッセージに聴こえてきませんか?視聴者も、作品も、みんなで輝く物語、というメッセージ。

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だからこその「君のこころは輝いているかい?」なのだと、僕は受け取りました。

劇場版アイカツスターズ!をいちど見て

初見での感想です。凄い映画だった何度でも観たいですね(結論)

 

ゆめとローラの二人が本当にすごい……すごいです。 超単純化すると、この二人が喧嘩をして仲直りをする、そんなお話なのですが、まず、この二人の仲違いのさせ方が、どちらを下げるようなものでなくて、とても上手だなあ、と感じました。更に驚いたのは、喧嘩しながらもお互いは自分のやるべきことをこなす、ということ。喧嘩してると力が出せない、仕事ができない、だから、やっぱり、ゆめとローラは二人じゃないと駄目!という展開の仕方ではないんです。

二人はしっかり自分の仕事をこなします。ゆめとローラは二人一緒じゃなくても活動に支障がでません。 でも二人がいい! そんな関係。この物語の転がせ方によって、純粋な彼女たちの感情のお話になっています。

すごい。

 

でも、個人的に、この映画で一番本能的に凄いな、と思わされたのは物語のラスト。

遂にお披露目されるS4のライブ『episode Solo』……ではなくて(無論凄かったのですが)。そのライブ直前の、S4が登場して『episode Solo』に向かうまでのシークエンスでした。現実のライブでも味わう、「これから一体どうなるんだろう……?」と胸をドキドキさせ、開演を今か今かと待ちわびて、そしてついに、演者さんが登場した時の「ああライブが始まるんだ……」と観客がスッと立ち上がっていく光景、その感覚。これが見事にパッケージ化されていて、劇場でも立ち上がりそうになりました。今ここでライブに参加している気がしたのです。映画館という環境要因も働いているのでしょうが、アニメ作品のライブシーンでここまでの実在感を覚えたのは初めての体験でした。

 

細かく実在感を刻んでいくエンドロールのカット絵。視覚から聴覚から強烈にインパクトを与える劇場版の『episode Solo』。この両輪があるからこそ、劇場版アイカツスターズ!が更なる強度を持っているのだと思います。白銀リリィさん楽しみ!!