ただ春を待つ

いろいろなもの

ある野外フェスでその曲を聴くということについて

 

ラブライブ! Advent Calendar 2016 - Adventar 7日目の記事です。

6日目は blueberrystream さんの矢澤にこと徳井青空 - BlueberryStreamでした。二期4話は30分間の爆弾でしたね。TVアニメにおける矢澤にこという人物について面と向かって再考するきっかけになりました。懐かしいです。

はじめに

この記事は、結論から言うと

野外フェスで『僕たちはひとつの光』をシンガロングしたらめっちゃ幸せじゃない?

という記事です。

シンプルですね。最初はこれをテーマにしていっちょSSでも書こうかな!、なんてへらへら考えていたのです。しかし思案した結果、いや色々置いてけぼりでしょ…と思われたので、駄文を連ねることにしました。だからタイトルと内容に結構乖離がある気がしますね。よろしくお願い致します。


シンガロングについて

sing-along - [名詞] (形式張らずに)みんなで歌を歌うこと;

歌の集い(song fest),(形式張らない)合唱会. (また sing・along)

小学館ランダムハウス英和大辞典』

シンガロング(sing-along)は"曲に沿って一緒に歌うこと"を指します。明確な定義があるわけではないようですが、コールとの違いは曲(歌詞)に沿っているかどうか、かなと思います。国歌斉唱はシンガロング。PPPHはコール。演者さんと一緒に歌うことをシンガロング、とりあえず皆で歌うことを合唱、ということにこの記事ではしておきますが重要ではありません。

 

μ's と合唱・シンガロング

μ's のライブでも合唱やシンガロングは存在してますよね。アニキャンでの『もぎゅっと“love”で接近中!』とか『LOVELESS WORLD』はとても楽しかった記憶があります。そんな合唱・シンガロングの中でも、特に印象に残っている合唱といえば、3rd Anniversary LoveLive! でのアンコール終了後の『僕らは今の中で』がまず思い浮かびます。

このあと、はける時に、なんと皆さんが
BGMでかかっていた「僕らは今のなかで」を合唱してくれたんですよね。

それで私たちも一緒に歌って。。

もう感激で、顔くっしゃくしゃだったから前向けなかったや。笑
とっても嬉しかった。ありがとう!

出典:μ's 3rd Anniversary LoveLive! | 今日もいい天気だよ。

 
他に歌詞がスクリーンに表示される、"皆で歌う曲"が用意されていますよね。4th LIVEでは『きっと青春が聞こえる』、5th LIVEでは『どんなときもずっと』。ファンミーティングツアーでは、それに加えて『ミはμ'sicのミ』や、『愛してるばんざーい! 』も"皆で歌う曲"に加わりました。台湾FMTでの『愛してるばんざーい! 』では会場が多幸感に包まれたのを覚えています。

そして、Final LoveLive! では『僕たちはひとつの光』が大合唱でした(BD見返せていないので記憶の中の話になります)。ここでひとつ言えるのは、自然発生的に、 ー 演者から誘われずに ー 大規模な合唱が生まれたのは、3rdでの『僕らは今の中で』とFinal『僕たちはひとつの光』ぐらいだ、ということです。

 

『僕たちは一つの光』と合唱

ただ、自分はファイナル当日までは「合唱??9人の歌ですよ?本気ですか?」というスタンスでした。歌う気なんて毛頭なかったのです。それで、当日は、歌っていました。公演後、あー歌っちゃったなあ、なんて思っていると、他にも自分と同じ、"歌わない側"だと思われた方の中にも、合唱していた人がいて、これは自分だけじゃなかったんだな、と思い至りました。
暫くして、あの時なんで歌ったのかなあ、と色々考えました。『僕たちはひとつの光』が披露されるのは、きっとこの公演が唯一で。9人の世界で、9人のパフォーマンスを見守っていたい、と思いました。キャストの方々もこの曲は9人の曲と捉えているようで、例え話の文脈だったけれど「誰もいない、9人だけの空間の中でずっと歌えたらいいよね」といったことさえ、仰っていたと思います。そんな場で歌うなんて、土足で踏み込むようなものに思えて、自分にとって、ありえないことでした。でも歌いました。

 

僕たちはひとつの光』という曲に背負わされたコンテクストは、数々の要素が雁字搦めに絡み合って、途轍もなく重くなってしまいました。アニメとライブでコンテクストを生み出していくコンテンツですから、その締めくくりを飾る曲は、当然、人それぞれ重くて、重いものになります。でもあの日、それだけの重みをもつこの曲を、合唱できました。そうさせたのは、『僕たちはひとつの光』という曲そのものが持つ純粋な力なんじゃないかって、思うんです。楽しい曲調で、遅すぎもせず早すぎもせず、歌いやすいテンポ。そして、記憶に残る歌詞。必殺技にも近い「今が最高!」。どこまでもピースフルなこの曲は「ほらみんな、一緒に歌って良いんだよ」ってひたすら受け入れてくれるんです。曲それ自体は。

 

もちろん、この曲に込められた諸々を鑑みて「この曲は一緒に歌うようなもんじゃない!」と思われるのも理解できます。僕も多分、もし仮に、もう一度だけ、この曲が聴ける機会があるとしたら、「9人の曲だぞ!!!!」と思いながら会場に乗り込むと思います。合唱するかは、当日次第。

でも一旦、『僕たちはひとつの光』のコンテクストから生まれるしがらみから離れて、純粋に曲と向き合ったとき、「一緒に歌おう?」と誘われている気がするのです。なんかこう、コンテクストが摩耗するほど、繰り返し繰り返し『僕たちはひとつの光』が披露された暁に、きっといろいろな景色を見せてくれたかもしれない曲だと思うんですよね。いやそれはこの曲だけじゃなくて、どの曲にも言えることでしょうが。

 

ある野外フェスでその曲を聴くということについて

はい、じゃあ前置きはここまでにして、ここからは"摩耗するほどその曲が披露された"世界線での妄想。だって飽きるほど『僕たちはひとつの光』が披露されるなんて、現実にはないです。

 

~舞台は日本のどこかのスキー場で開かれた夏フェス。青々とした山々の間に設営されたステージで、数々のアーティストが熱いパフォーマンスを魅せる。陽炎も立ち込めるような暑い夏も、標高が高いスキー場なら涼しく過ごせる、むしろ夜は肌寒いほどだ。しかし楽しい時間はあっという間にすぎるもので、朝から始まったフェスも、もう大トリのμ'sの出番を残すだけ。日の暮れつつある会場は星が煌めきはじめるマジックアワー。そして満を持してμ's が登場する。

 待ちに待っていたμ's の登場に会場も大歓声。登場と共に披露された『僕らは今のなかで』、MCを挟んでの『タカラモノズ』から『夏色えがおで1,2,Jump!』『No brand girls』『Snow halation』。そして「最後の曲です。」という前振りから『僕たちは一つの光』のイントロが流れはじめる。わざわざ最後まで残るような観客なのだから、当然映画も見ているし、歌詞もだいたい分かる。長いフェスの一日が終わる高揚感と、曲自体が生み出す、「一緒に歌っていいんだよ」というピースフルなムードに、自然と合唱が始まる。もう日もどっぷりと沈み、暗闇に包まれる会場。辺り一帯で輝いているのは、ステージとその周辺だけ。そこに大合唱が、鳴り響いている。本当に一つの光になれている気さえ、する。そして最後に「今が最高! 」を伝えあって、長かったフェスが終わる~
 
 その時自分は会場のどこでステージを見てるだろう?ステージの前方?後方?右側?左側?それともステージの遠くからぼんやりと輝きを見つめてる?でもきっと、どこに居ても、楽しいと思います。やっぱり歌うのって楽しいんですよ。

 
おわりに

この記事を書きながら、野外フェス要素少ないな…となりました。最後の妄想もタイトル回収のために無理矢理突っ込んだようなものですし。タイトルは”あるライブでその曲を合唱することについて"とかで良かったかもしれないですね。最初は野外フェスを舞台にしてSS書きたかったんです。

それから、「僕の考えた最強のμ's のライブ」みたいな妄想を披露しあうのも楽しいかも、とか思いました。まるでその"妄想"のライブが本当に開催されたかのように、実在性を高めたライブレポートまがいの記事を皆で書いてみるとか。なんて。

なにはともあれ、またこうしてμ's のことを考える機会を頂けて幸せに思います。他の方々の、ラブライブ!にまつわる色々な思いに触れられるのも幸せです。やっぱりμ's のこと、好きですね。最後までお付き合いしてくださり、ありがとうございました。

 

ラブライブ! Advent Calendar 2016 - Adventarの8日目はadacolaさんの担当です。 よろしくお願いします!

2016.11/26 TrySail First Live Tour @道新ホール

 

  “The Age of Discovery” calling at SAPPORO

トライセイルのワンマン公演は初参加でしたが、とても楽しかったです。札幌では気温が氷点下なのに、場内はものすごい熱気に包まれていました。以下感想

 

 11月の終わり、カラッとした天気で、外はマイナス3度。とても寒い、雪が無いから余計に寒い。けれど道新ホールの場内は暖かくて、開演前から半袖のTシャツでも大丈夫。会場がビルの8階にあるおかげもあるのかな。

 

 開演前、波の音が場内で聴こえていました。海!?と一瞬身構えましたが、BGMですね、それはそうです。開演すると、セピア調のキャスト写真などなど、大航海時代(ツアータイトル的には大発見時代?)をイメージさせるオープニングムービーが上映され、ライブのはじまり。ステージのセットも海!船!という感じで、世界観がよく作られているのを感じました。ロマンですよね、小さい頃『宝島』とかよく読みました。

 


 『Sail out』から始まる前半の旅。『BraveSail』は名前だけ見ると、滅茶苦茶格好良さそうな曲名してるなと思ってたのですが、いざ聴いてみると動物がわんさか出てきて、とてもくだけた雰囲気の可愛い曲。とても愉快で、楽しい。この曲は色々な動物がどうこうです、みたいな合いの手が入ります。それに対して、観客が合いの手バッチリ無問題!という雰囲気を醸していると、「じゃあ(歌詞が映される)スクリーン上げてもらおっか!」とちょっとSっ気を発揮したナンスが非常に良かったです。

 

 そのままの流れで朗読劇まで流れ込みました。この朗読劇好きです。あとここでの大航海時代な衣装が好き。パイレーツ・オブ・○リビアンを思い出しますね。なんか朗読劇のターゲットが、年齢層高め設定じゃない?とか思ったり。北の国からネタは、「北の国から2016、伝説、誰もあきらめなかった」が今年成し遂げられたので、案外タイムリーだったりするのか??とか。 "水に濡れるとパンダになる体質(異能力?)"を手に入れてしまったナンスはもう、航海中、だいたいパンダ姿じゃないですか? これからどうするんでしょう。こうなると、物語の続きも気になります。無事、娘溺泉に浸かれるといいですね。

 続いての新曲、『チップログ』までで一旦区切り。なんだか可愛い曲が多くて、とてもほわほわとして、楽しい時間でした。

 


 その後ソロパートに入って、雨宮さんで『Silent Sword』。雨宮天さんの、ソロのお歌を拝聴するのは初めてだったんですが、滅茶苦茶格好いい……。これで風邪引いてるって本当に? ものっそい楽しかったです。万全の状態の歌も聴いてみたい。

 その次はナンスの『Daisy Days』、とても楽しい、かわいい~。夏川さんにぴったりの曲って感じでいいですね!大好きです。最後のジャンプも、とっても楽しかった。

 ソロパート最後は麻倉さんの『花に赤い糸』。全身を使って、感情を表現する麻倉ももさん。麻倉さんのあそこまでの力強さは初めて見た気がします。そんな麻倉さんを見ていると、歌っている麻倉さんの声帯が振動して、音になって、会場を伝わって、自分の鼓膜に届いている、そんな当たり前のことを、改めて認識した気がして。ああ、本当に麻倉さんが北海道まで来て、ステージで歌っているんだな……という、麻倉ももさんが"実在する実感"を得ました。いや本当にそこで歌っていたのですから、実在する実感ってなんやねんな話ですが。

 ところで、"好き瞬"って略し方、ティーン・エイジャー然としていて良くないですか? オタク映画だったら、"なるその。"とか略されてますよ、きっと。

 

 

そして後半戦。『ゆずれない願い』のカバー、ハモリがとっても素敵でした~。いいなあ。『センパイ。』『whiz』めっちゃ好き、楽しいな~と思いつつ、『primary』のイントロが来た時に、ギャー!となりました。大好きなんです。日替わり曲と伺ったので、聴けて嬉しい。盛り上がって盛り上がって、楽しかったです。ここで、どなたが仰っていたかは定かでないのですが、「すごい盛り上がって……ぎえー!って聴こえてきたけど大丈夫ですか??」みたいな発言がステージから飛んできたのが、面白かったです。その次の『明日も晴れる』も良かった。ライブを通じて聴くと、あーライブの"明日"のことを考えられるのが良いな、と。

 

そこから『コバルト』、『High Free Spirits』の、何がどうあっても盛り上がるやつ。『High Free Sprits』は本当に、このまま、この曲が永遠に終わらず、ずっとずっと聴いていたい……とも思ったりしました。自分としては珍しい気持ち。前述の『primary』の頃からそうだったのですが、会場が熱気に包まれて、少し異様な雰囲気。場内が蒸気に満ちていたけど、演出じゃないっぽいので驚きました。外界との温度差はどれだけあったんでしょう。そのまま『Baby My Step』と『Youthful Dreamer』に流れ込んで、この曲好き!とか思いながら、とっても楽しいまま本編終了。あっという間でした。

アンコールの『ひかるカケラ』は手を振ったりして、楽しくて、はしゃいでるお三方を見るのも、楽しくて。楽しさに溢れていたアンコールですね。最後の最後まで多幸感に包まれていました。

 

 


 TrySailのライブは初めてでしたが、本当に楽しかったです。お三方とも、とても楽しそうにしていて、こちらまで楽しくなりました。道新ホールの狭い箱が生み出す一体感は、強いものがありました。演者と観客が一緒にライブを作っている感覚を味わうことができた気がします。
 普段は終わることも含めて、ライブだと思っていて(終わらないでほしいな~)と思うことは表面的にはあっても、根っこの部分ではなかったりします。でもこの日のライブは、(なんかこう、どうにかこうにかして、このまま終わらないで欲しい……)と強く思いました。それだけ楽しかったということです。

自分にとってとても不思議な感覚のライブでした。なので、めちゃくちゃ楽しかったのですが、ライブが終わった後、この楽しさはTrysail独特のものっぽいな~~とも感じたのです。本当に独特な楽しさなのか?とか、独特なものだとしたら、何が要因としてあるのか?とか、色々考えを巡らせてみたりもしました。ですが、今のところ、明確な答えは得ていません。その答えも気になるし、探りたいし、あとは、やっぱりまたTrysailのライブを味わいたいので、もっと単独公演行きたいな~と思うようになりました。

何はともあれ楽しかったです。Trysailの皆様、ツアーで札幌に来てくださって、本当にありがとうございました。

渡部優衣さん 夢のキセキ リリースイベント @みのおキューズモール

渡部優衣メジャーファーストシングル「夢のキセキ」発売記念イベント 出身地箕面市でのイベントが決定!! / 渡部優衣 - 徳間ジャパン

 ファーストメジャーシングル『夢のキセキ』を引っさげついに地元箕面でのリリースイベント。参加券が当日配布で予定が立てやすい、地方から来やすい、ありがたいです。しかも自宅に配送まである!!ありがたい…(予約イベントって大体店舗受け取りだけじゃなくて配送もあったりするんですかね…?)

171号を通りイベント会場である”みのおキューズモール”へ、昔住んでた頃はカルフールとか呼ばれてた気がします。ゆい㌧はここにある109シネマズ箕面テニスの王子様の舞台挨拶とかヱヴァ序を観たそう。自分もここでヱヴァ破を観たのですが、その頃は、こうして声優さんソロのイベントに行くなんて思いもしなかった、というか、存在も知らなかったですね。

 

11時に券取りして時間までぶらぶら。13時ちょっと過ぎてから渡部優衣さんが赤の衣装で登場し、トークショーへ。箕面市ゆるキャラ滝の道ゆずる君も登場しました。かわいい。

会場が開けた広場になってるので、周囲全体、ショッピングモールの来場客に囲まれています。なので、いつも以上に全方位に意識を払っている渡部さんの姿が印象に残りました。周りに学生や家族連れ、犬の散歩してるような方々がとても多くて、オタクなイベントやるような場所じゃない感じです。優先エリアには、箕面の方が半分くらい居られてすごいなーと思いました。地元パワー。


渡部優衣でーす」と自己紹介してから…ハッ!となり、「お姉さんみたいな声でやろうと思ってたのに普通に喋っちゃった…」となる渡部さんがお茶目でした。

その後、声優としての作品紹介で今期の作品、から『てーきゅう』『ろんぐらいだぁす!』、朝アニメから『リルリルフェアリル』。最後に「もしかしたら小さい子は知ってるかもしれないけどー」という前置きの後、『プリパラ』の白玉みかんさん役の紹介。なんと「ジェルジェルエーンジェルー!」の生披露まで付いてくるおまけ付き。これで、ちっちゃい子が結構興味を示した様子で、近くに寄ってくる子も居ました。言葉で言われてもそうなんだーですが、実際に目の前で演じられると白玉みかんさんだ…となるし、声ってすごい。

 

トークショーでは、もみじの天ぷらがオススメだったり勝尾寺のダルマの話や、美味しいカレー屋さんが近くにあるだとか、つい五日前も普通に買い物してただとか、本当に会場が地元で、箕面にまつわる話を聴くことができました。

赤い衣装・白い衣装、どっちが好きなの?衣装アンケートは箕面では赤が優勢。ゆずる君も赤い衣装が好きなそうです。「今日は赤い衣装着てきて良かったです」という渡部さんの弁でした。楽曲の話もあり、その中で「歌声はカッコいいんですけど、この歌声では喋れなくて…」ということを仰っていて、言われてみれば…と思ったり。

そんなこんなで短いトークショーが終了。特典お渡し会に。渡部さんとゆずる君、二人との接近戦でした。二番目だったので、スルーっとお話しして、ゆずる君と握手して掃けて行きました。ゆずる君かわいい。

 

ぽわぽわした気持ちで残りの様子を眺めていたら、後ろでゆずる君とツーショット撮っていたので、マジか…いいな…という気持ちに。自分も撮りたい!となったので頃合い見計らって二周目行くことに。

その二周目、少し前に白玉みかんさんが好きらしい女の子と、そのお母さんが並んでいました。それで、女の子がお渡しされるのですが、そのとき、渡部さんが女の子と目線合わせて、例の🍊さんの声で優しく語りかけていて、その光景が、とても素敵でいいなあ〜〜と思ったのです。

白玉みかんさんが好きな子はトーク終わって特典会の最後の方に来られていて、イベントの為にみのおキューズモールに来たんじゃないと思うんですよね。たまたま買い物なりでこのイベントに居合わせて、作品紹介の時の「じぇるじぇるえーんじぇるー」で白玉みかんさんだ…って気づいて、好きだから!とお渡し会に参加したんだろうな〜〜と思うと、すごい偶然ですごい素敵だと思います。その場に立ち会えたのがまた、幸せでした。僕はまた渡部さんとお喋りできて、無事にゆずる君とツーショット撮れました。良かったです。

 

地元の箕面で、衆人環境でのイベント。いつもとはちょっとイベントの雰囲気が違って、ゲラゲラ笑ったり、オタクとツッコミ合ってりする、というよりは優しい雰囲気でした。それがなんだか、声優アーティストとして帰ってきた渡部優衣さんを優しく迎え入れてるようで、暖かい気持ちになりました。優先エリアにはおかえりなさい横断幕を持ち寄ってる方もいて、合わせて、いい雰囲気だな~~とも。

ラスト、会場なら掃けていくときの渡部さんが、近くで散歩していたトイ・プードルと思いっきり戯れていたのが目に焼き付いています。自由。

 

自分にとっての『夢のキセキ』リリースイベントは今回が最初で最後でした。とても楽しくて元気を貰えたので、いやーもっとリリイベ行きたい、行きたいなあと思わされましたね。ありがとうございました。

ミリオンライブ 4th LIVE のロゴと『DIAMOND DAYS』

 

ついに、THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! LIVE Blu-ray 01@NAGOYA が発売されましたね。名古屋はライブビューイング会場にも行けなかったのですが、BDで見れて本当に良かったです…環ちゃん……。3rdツアーの時期は長い間ライブを楽しめて、本当に幸せだったなあ、と思ったりもしています。

 

それはさておいて先日、4th LIVEのロゴが発表されましたね。上品な雰囲気で好きです。ちらほら聞こえてくる、サッカーチームのエムブレムっぽさもわかるような気がします。

このロゴが発表されたとき、こんなことを耳にしました。それは、「ロゴの第一象限から第四象限がダイヤモンドの形みたいで、DIAMOND DAYSって感じだよね」というものです。 (ミリオン ロゴ ダイヤモンドとツイッターで検索すると最初の発信者の方が出てきます)

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この話を初めて聞いた時、なるほどDIAMOND DAYSだ!と素直に納得しました。しかしそれと同時に、『DIAMOND DAYS』は武道館に向けて制作された新しい全体曲なのか、あるいは、THE@TER ACTIVITIESシリーズの曲なのか、どっちなのだろう?という思いが胸に浮かんでいました。

『DIAMOND DAYS』を一度聴くと、エンドロールが流れる光景が思い浮かんできます。ものすごい大団円感。この感覚からは、武道館でこの曲が披露される最高の光景も想起できますし、いやいや、"映画"を題材としたTHE@TER ACTIVITIESシリーズの共通エンドロール曲だよ、と言われてもしっくりくるんですよね。

そんな折、先日のTA01のリリースイベントで、「『DIAMOND DAYS』は武道館のための歌」ということが発表されました。

さて、これを踏まえてロゴを改めて見てみます。武道館を表す八角形を4分割して生まれたそれぞれの多角形が、ダイヤモンドの形に。そのひとつひとつのダイヤモンドにDAY1からDAY3の三日間を表す星・太陽・月のシンボルが埋め込まれています。
そうなると、DIAMOND DAYSという言葉はまさに武道館で開かれる4th LIVE スリーデイズのことを指し示しているように思えてきませんか? 武道館での1日1日が、DIAMOND DAYSを形成しているのです。このロゴそのものがDIAMOND DAYSを表している気すらしてきます。

武道館を念頭に置いて『DIAMOND DAYS』の歌詞を見返すと、一つ一つのフレーズの解像度がグッと上昇して、その向こうに見えるアイドルが、さらにはっきりと、生き生きとして見えるような気がします。ただでさえ素敵な歌詞だったのに、文脈も合わさって、更に強度が増しています。今でこれなので、実際に武道館で披露されたらどうなってしまうのだろう、とも。

4thに向けたユニット・その楽曲も少しずつ公開され、いよいよ近づいてきた感のある4th LIVE。いったいどんなステージを見せてくれるのか、『DIAMOND DAYS』はどのように披露されるのか、楽しみです。個人的には初日、翼に"一人"で『アイル』をかましてほしい。

i☆Risタワレコ巡業千秋楽 @タワーレコード札幌ピヴォ

tower.jp

i☆Ris 4th Anniversary Live”日本武道館”を記念したタワレコ巡業キャンペーン。札幌のタワーレコードでも開催されたので行ってきました。札幌がタワレコ巡業千秋楽で、担当は、山北さんと茜屋さん。

 この場所が巡業最後だし、もうすぐハロウィン🎃👻なので、とコスプレをして登場した山北さんと茜屋さん。Vampire Ladyなバンパイヤまきたさんと、おちこんだりもしたけれど私はげんきです。なキキ茜屋さん。ツインテールでいかにもあざとかわいさ満点の吸血鬼、いつもはクールな印象なのに可愛いリボンと素朴な魔女服がとても愛らしい魔女っ娘、どちらもめっちゃお似合いでした。動くとさらにすごい。特にリボン以外は地味な衣装なのにめちゃくちゃ映えてる茜屋さんすごいな~と思っていました。地力を感じる。

 

みんなfoooour買った?とかアレコレトークしてから、その場で質問に答えることに。挙手制。

Q.「トリトン行った?」
A.「連れて行きたいけど予約できないのでまだ(山)」

Q.「好きな寿司ネタは?」
A.「うに(茜)」「炙りえんがわ(山)」」
トリトンの炙りえんがわは、他の時、別の方も美味しいと仰ってたので本当に狙い目なんだと思います。

Q.「一番好きな曲は?」
A.「Garnet(茜)」, (幻想曲WONDERLANDは殿堂入りだよね、という前置きの後で) 「鏡のlabyrinth(山)」
色々な曲あるけれど今特にきてる曲、という括りみたい。どちらもカップリングナンバー。
カップリングも良い曲あるので聴いてねー!と仰ってました。


Q.「札幌の人になにか暖かくなるメッセージを」
A.「大喜利ですね!」
  「きっと札幌…北海道には…萌えと燃えが必要なので…もえもえ~ちゅ(♡を作ってから投げキッス)をしましょう(山)」

茜屋さんと協力し二人で「もえもえ〜ちゅ」(二人が片手ずつ出しあってハートを作って、投げキッス)
なんというかすごいベタであざといんですが、そういうのもいいですよね。みていて楽しいし明るくなる。

「武道館は4年間の集大成で、どこからでも楽しめるステージにします!だから北海道は遠いけど…来てほしい」といったことを仰っていました。その場で武道館にくる人アンケートしたら結構な人数が手を挙げていてちょっと驚き。まあ武道館も金曜夕方だもんね。

話変わりますが、個人的にアリーナクラス以上の大きな会場だと、演者さんが豆粒にしか見えない遠い席でも、ああこんなに小さく見えるぐらい大きな会場なんだ…と実感できるし会場全体見えるしで好きですね。アリーナ最前でもそこまで近くないでしょ、知らんけど。狭い箱のオルスタだとステージがめっちゃ近いし、なによりちょっと後ろの方に行ってしまうと、即オタクの頭皮観察オタクになってしまうので、舞台に近ければ近いほどいいと思います。(演者さんを肉眼で拝むのを諦めて後ろの方で曲に合わせてゆらゆらしてる方が楽しいまである)

トークイベント後、サイン会だのグループ握手会だのツーチェキ会だのあったのですが、券とりできなかったので、その場を後に。あんまりチェキとか興味ない人間ですが、今回の衣装はチェキほしい!と思わされました。惜しいことをした。短い時間でしたがトークだけでも楽しくて、参加できて良かったです。

最後、山北さんの「また札幌に戻ってこれるように頑張ります」の言葉がとても嬉しかった。地方まで来てくださるのって、理屈じゃなく感情的に嬉しい面が大きいな、と最近思うようになりました。お金が浮くとかそういうのじゃなくて、ただ地方まできてイベントを開催してくれる、それが嬉しい。これだけは都会では得られない感覚かもしれません。

No Maps presents 『 SAPPORO ANI-HIGH!! 』 がとても良かったです

10月15日にZepp sapporoで開催された、No Maps presents 『 SAPPORO ANI-HIGH!! 』supported by Anison-R & ANI-ON!に参加してきました。とても楽しかった。

 

『 ANI-HIGH!! 』は今年初開催されるイベントで、『 No Maps 』という更に大きなコンベンションの一部門になっています。その『ANI-HIGH!!』の説明はこちら

 数々のアニメ作品やゲームなどを通して、シンガーや声優アーティストが歌う楽曲を耳にする機会はたくさんあっても、実際にライブを見ることができるチャンスはそれほど多くない札幌。 作品と深く結びついた楽曲の数々や歌声、憧れのキャラクターを演じる声優アーティストの存在をリアルに体感できるライブ、そして、世界観が構築されたクオリティの高いパフォーマンスとオーディエンスの熱量が交わった時にうまれる「エネルギーが可視化するような瞬間」 札幌でもそんな快感をできるだけたくさんの人に感じてほしい。そして、このイベントを通して、より多くの方にアニソンというジャンルの音楽に触れて頂きたいと思います。

とのこと。しかし、出演者発表が遅かったり(第一弾が開催一月前)、さらにその第一弾では声優アーティストの参戦がなく、出演者が全員北海道ゆかりのアーティストだったり、何よりも同日にデレとかデレとかスポーツなんとかかんとかとか各種イベ被りがあったりと、色々な要因が重なって、チケットが捌けてない様子で、うーん大丈夫なのかなとか思ってました。おかげで良番買えたので、少なくとも第一弾の出演陣は道民に向けた配慮だったのかも?と思いますが。

とはいえ、きたまえ↑が開催されない今年は、『ANI-HIGH!!』の存在はとてもありがたいし、最終的な出演者はとても当日が楽しみな面子になっていました。

 

それ当日、いやとても楽しかった。正直某神田明神ジャージャー祭りみたいなアングラ感溢れるものになるのかなと思ってましたが、かなり良質なライブイベントでした。とても楽しかったです。

なんというか、フェスってシングル曲とか有名な曲披露して終わり、というイメージが結構あって、そのうえ北海道の初開催のよくわからんイベントではなおさら文脈的な価値のある瞬間が訪れなさそうというか、とりあえず声優アーティスト、アニソンアーティストのライブが見れる、それ以上のものにはならないのかなとか思ってました(ごめんなさい)。

でも実際の『 SAPPORO ANI-HIGH 』は、ソロで初めてのライブであったり、あるいは完全に初披露の曲や久しぶりの披露の曲、北海道という場が意味を持つ曲を披露するなど、それぞれのアーティストにとっても、マイルストーン的な存在になるライブイベントという感じがしました。個人的にはAIKATSU☆STARS!と田所あずささんが同じアーティストとして、同じフェスの舞台に立つ(しかもトリ前とトリ)というところがかなり感慨深くてですね…。田所さんがMCでそういう所に触れてくださったのもとても嬉しかったです。

なので、ああこのイベントに参加できて良かったな……と純粋なライブの楽しさとは別の所で思うのです。

 

いや~本当に楽しかった。実はこの『 No Maps 』、来年2017年が本開催です。つまり…『 ANI-HIGH!! 』も頼む来年も開催してくれ…と切に願います。今年は被っちゃったけど…な人も来年はみんな来よう。来てください。

 

 

かいつまんでそれぞれの方の感想。

AiRIさん

「Dreamer」!!と思っていたらまさかの「キラ☆キラ」に轢かれ、そのまま現在放送中の競女からライブで初披露の「DREAM×SCRAMBLE」。最後に「Pieces」という強い流れ。曲も強いんですがAiRIさんめちゃくちゃ会場を盛り上げるのが上手い。流石にベテラン。とても楽しかったです。

特に、AiRIさんは7年ぶりに札幌でのライブで、以前北海道に来た時はまだ旧名義。なので、旧名義の曲も…と披露された「キラ☆キラ」。この曲をライブで、本人目の前にして聴けている、なんて昔は全く思っていなかったし、当日も思ってなかったので、嬉しいんですが不思議な気持ちでした。 目の前で歌われているのに実感がない感じ。

 

山崎エリイさん

ソロアーティストとしてはこの『 ANI-HIGH!! 』が初の舞台。とても貴重なシーンに立ち会えて僥倖だ~という感じ。日常で聴くことのある曲はやっぱり身近に感じるもので、そういう意味で「Dreamy Princess」を生で聴けたのはとても嬉しかったです。揺れながらとても癒やされました。

特にすごい…と感じたのは、この日が初公開初披露だった「星屑のシャンデリア」。これまでの印象にない格好いい曲。そのイントロで、エリイさんがスポットライトで照らされながら、時計の針のような音に合わせて、体を動かすのがとても素敵でした。激しめのカッコいい曲を歌いこなすエリイさん、その表情・仕草もとても格好よかったです。あの見た目でそんなんされたらかなわん……。

「全部君のせいだ」も楽しかった!アルバムの発売が楽しみになりました。

 

AIKATSU☆STARS!

アイカツ!は一年目が終わる時に、自分はここまででいいか!と見なくなってしまったたけれど、スターズからまた嵌れた所に今回の『ANI-HIGH!!』なのでめぐり逢いや!という感じ。カツ周りの歌の人のライブを観るのは始めて。

いや~想像よりずっと強いステージでした。すごい。まず登場前にアニメのステージ始まる前の劇伴が流れるのがずるい。AIKATSU☆STARS!のライブは始めてでしたが、否が応でもライブが始まる!!!という気持ちに。

 

せなりえの「スタートライン!」、わ~~~ゆめロラだ~~~と思いながら見ていたら、手つなぎジャンプで脳がバグってしまった。二人なら最強☆。

「8月のマリーナ」で完全に8月の気分になったり「Dreaming bird」で完全にツンドラ地帯になったり。いやどちらも最高ですね。最高。特に「Dreaming bird」の最後にななせさんが手を宙へ伸ばす決めポーズ、思わずアニメのライブシーン(ラストのカメラで背後から抜くやつ)を思い出し後ろを振り返ってしまった。白銀リリィさん……。

そして4人での「episode Solo」フル、かっこよすぎる……。歌もすごいし、ダンスに魅入る。すごい。自分は天音みほさんを近くで観ることが出来たのですが、くるくる回るわ、ピタッと止まるわ、絶妙に少し動くわダンスが凄い、本当に魅入ってしまう。歌声からダンスから立ち振舞から全てが香澄夜空さんでした。実在性が高すぎる。二次元か?? ……せなりえスタートラインと合わせて、これは劇場版アイカツスターズ!見返してえ!と思ったらBDの発売は来年。つらい。

山手線が発生していた「lucky train!」の尊さがわからないのは勿体無いことをしたな~~~~~と思うのでちまちま二年目以降、あかジェネまで観たいですね…。

 

 

田所あずささん

 「It's my CUE」で登場、めっっちゃ楽しい格好いい。パンツルックのカジュアルな衣装が素敵。圧縮もなかったので今日イチぴょんぴょんしてた。楽しかった〜。「君との約束を数えよう」はすごい前向きな歌詞だけど押し付けがましくなくて、頑張ろう、と自然に思えるので好きです。聴けてとても高まりました。続いての「spit out」は、聴きたいけど聴けるかな~~??と思っていたので嬉しかったです。この歌詞を自分で書いた、というのがとても意思を感じられて好き。現在の方向性と合わせて、尊敬します。

 TVアニメ『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- 』より、ED主題歌の「1 HOPE SNIPER」、この日まで、カッコイイ曲だけど言葉が詰まってて難しそう〜とか思ってましたが、そんな歌を見事に歌いこなす姿がめっっちゃカッコイイ。曲自体も聴いていてとても気持ちが良いし盛り上がれて楽しい、好きです。「純真Always」はすごいエンドロールというか、ライブの〆に聴くととても…良いですね。ここで目の前に田所さんが来てくださったのでギャーーとなってた。

  MCでは、アイスタちゃんと同じライブ・フェスの舞台にアーティストとして立てることに、感慨深いということや、直前のアイスタちゃんのステージを見てテンション上がっている、といったことを仰られていました。特に田所さんが演じられている二階堂ゆず様の歌である「8月のマリーナ」でテンション上がっていたそうです。それ!!!とめっちゃ反応してしまいました。ゆず先輩好きなので。

 また、「これからもこんな感じでやっていくので、応援よろしくお願いします」というようなことも仰っていました。アニイチ外伝の時とか「ロックだからな~…」みたいな声が聞こえました。実際そんなタドコロックな方向性をよく思わない人もいるでしょうし、そのことは本人の耳にも入ってると思うんですが、それを踏まえて、この発言。静かに語っていたその言葉から伝わってくる意思は、とても強いものがありました。芯を感じて、好きです。 

 ころあずの曲、あれも聴きたいこれも聴きたいってものは色々あるんですが、発表されたツアーのおかげで、回収できそうな気がするのがとてもありがたいです。ありがとうございます。

 

 

このフェスだから見れた景色が沢山あったし、とても貴重なシーンに立ち会うことが出来て、『 ANI-HIGH!! 』で良かった……と心から思います。いや~来年も、どうか、お願いします(お願いします)。

アイルについて思うこと。

ゲッサンミリオン24話からもう一月が経ちそう。TAシリーズの発売が始まり(また感想書きたい)4th武道館のアレコレも発表された今、アイルについて思うことです。

 

 以前アイルと流星群やプラリネについてアレコレくっちゃべった記事はこちら。今回の内容とはあまり関係ないけれど。

sorewa-nanikana.hatenablog.com

 

 

『アイル』の歩み。

 2015年、ゲッサン11月号上に掲載されたゲッサンミリオン第14話「アイル」。その話中で披露された『アイル』。この曲にツバサを与えた主役の翼とその脇を支えるジュリアと瑞希、3人の曲。迫力のライブシーンの描写(翼のマイクの持ち方!)とそれを眺める美希が本当に良い、好きです。

 その後ゲッサン12月号でゲッサンミリオン第3巻が発表されます。そこで『アイル』が特典・新曲になることが発表されました。コミカライズ発初の新曲。すごい。ただ一報を聞いた最初の印象は、どれだけ作品に寄り添った楽曲になるのかな?ということでした。ゲッサンミリオン第14話「アイル」での『アイル』はとにかく迫力があって格好良いものでした。新曲として『アイル』に音を付けるのなら世界中を魅了させて、美希のあの反応を引き出すことへの説得力があったらいいな、と思ったのです。

 そして年が開け2016年、ゲッサンミリオン第3巻発売。『アイル』も世に。この楽曲としての『アイル』がめちゃくちゃ凄い、格好良い。ああ翼、おお翼…。それでいて歌詞がとても第14話に沿ってるんですよね。ジュリアが夢見る翼に贈った『アイル』の歌詞。ジュリアから見た翼。翼にいきなり「勝算なんてなくたって構わない」なんて歌わせるということに驚愕しました。きっとまだ翼は、贈られた歌詞の意味を(自分に贈られたことすら)理解していない気がするけれど、いつかなるほどこういうことかってハっとする日がきてほしいです(完全に妄想です)

 ただ、第14話やドラマCDの流れとしても、3人で歌っているけれど、楽曲としての『アイル』は翼のソロでした。この時の自分は、これは三人で歌ってるけどCDになるとこういうものなんだな!とか結論付けてました。

 

 そしてはじまるTHE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DREAM!! です。開演前BGMとして場内で流れる『アイル』。もしかしてもしかするとツアー中に披露があるのでは…??と期待が高まります。そうなると、伊吹翼役のMachicoさん、真壁瑞希役の阿部里果さん、ジュリア役の愛美さんが揃うMAKUHARI DAY1で披露か…?とあちらこちらで予想されていたのを思い出します。但し、CD音源ではあくまで翼のソロであるため、本当に三人で歌うのか、幕張でなくとも翼のソロパートで披露されたりするのではないか?と、期待のような不安のような気持ちを抱いていました。

 結局『アイル』が披露されることはなく、披露されるとしたらここなのでは?と期待を寄せられていた幕張公演初日を迎えます。これまで開演前BGMとして流れていた『アイル』がこの日は流れませんでした。更に開演後、Machicoさんによる「今日はカッコイイ曲も…」という挨拶。ここで期待は確信に変わり、焦点は「じゃあどのように披露されるのか?」というところに移っていきました。

 そして、ジュリアの『プラリネ』が終わり、愛美さんがおもちゃの指輪に口づけ。そして愛美さんがステージを振り返るとMachicoさんと阿部里果さんがポップアップしてくる……。あの一連のシークエンスは今でも目に焼き付いています。ゲッサンミリオンの内容に、とても寄り添っていて、おもちゃの指輪の時点でもう泣いてました。その前の『プラリネ』でも大概感動していたのですが。

 そんなステージ演出を挟んで披露される"3人での"『アイル』。Machicoさんの情念がこもった歌声と、あべりかさんと愛美さんによる上から下からのハーモニー。とんでもない強度でした。これが第14話で披露された『アイル』だったのか……と、感じたのです。そりゃあ翼にミキのダンサーは似合わない…とも。

そして、その後ミリラジにおいて、3人で歌った『アイル』として、『アイル harmonized ver.』が配信されることが発表され、5月20日に配信されました。

 

『アイル』の物語性

 はじめは、コミカライズ作品の中の一つの曲としてこの世に生まれた『アイル』。単行本化の際に詞、音と一人の声がついて。ライブへの期待が高まるなかで、最高の形できっと予想もしていなかった形で、3人での『アイル』が披露されて。その3人での『アイル』が音源となり『アイル harmonized ver.』として世の中に広く配信されて。なんだか『アイル』を主役とした物語のような、そんな気がしています。

 そもそもゲッサンミリオン自体が2巻までで終わる予定の作品で、好評だったおかげでその続きと『アイル』が生まれました。また、最初に世の中に出た楽曲としての『アイル』は翼のソロパフォーマンスでしたが、だからこそ幕張初日での3人の『アイル』がどこまでも衝撃的だったと思うのです。もしも最初からharmonized ver.だったら、「披露された!最高!」といった感想は抱くけれど、「この曲14話でこうなってたんか~~~~!!!!」という、認識をひっくり返されるような体験は出来なかったのではないかな、とか。そうして、『アイル harmonized ver.』まで繋がったということ、とてもドラマチックです。

 

 

 

そして、こうした今『アイル』に対して思うこと。それは、ライブで、翼ソロで、『アイル』を披露してほしい、ということです。もっともっと歌い重ねて、翼の曲にしていってほしい、と。あの曲を歌い続けることが、これからの伊吹翼というキャラクターに対して、とても重要なファクターになるような、そんな気がしているのです。そうして、名実ともに『アイル』が翼の曲となった後に、3巻特別版の『アイル』をまた聴きたいな、と思っています。