ただ春を待つ

いろいろなもの

2016.11/26 TrySail First Live Tour @道新ホール

 

  “The Age of Discovery” calling at SAPPORO

トライセイルのワンマン公演は初参加でしたが、とても楽しかったです。札幌では気温が氷点下なのに、場内はものすごい熱気に包まれていました。以下感想

 

 11月の終わり、カラッとした天気で、外はマイナス3度。とても寒い、雪が無いから余計に寒い。けれど道新ホールの場内は暖かくて、開演前から半袖のTシャツでも大丈夫。会場がビルの8階にあるおかげもあるのかな。

 

 開演前、波の音が場内で聴こえていました。海!?と一瞬身構えましたが、BGMですね、それはそうです。開演すると、セピア調のキャスト写真などなど、大航海時代(ツアータイトル的には大発見時代?)をイメージさせるオープニングムービーが上映され、ライブのはじまり。ステージのセットも海!船!という感じで、世界観がよく作られているのを感じました。ロマンですよね、小さい頃『宝島』とかよく読みました。

 


 『Sail out』から始まる前半の旅。『BraveSail』は名前だけ見ると、滅茶苦茶格好良さそうな曲名してるなと思ってたのですが、いざ聴いてみると動物がわんさか出てきて、とてもくだけた雰囲気の可愛い曲。とても愉快で、楽しい。この曲は色々な動物がどうこうです、みたいな合いの手が入ります。それに対して、観客が合いの手バッチリ無問題!という雰囲気を醸していると、「じゃあ(歌詞が映される)スクリーン上げてもらおっか!」とちょっとSっ気を発揮したナンスが非常に良かったです。

 

 そのままの流れで朗読劇まで流れ込みました。この朗読劇好きです。あとここでの大航海時代な衣装が好き。パイレーツ・オブ・○リビアンを思い出しますね。なんか朗読劇のターゲットが、年齢層高め設定じゃない?とか思ったり。北の国からネタは、「北の国から2016、伝説、誰もあきらめなかった」が今年成し遂げられたので、案外タイムリーだったりするのか??とか。 "水に濡れるとパンダになる体質(異能力?)"を手に入れてしまったナンスはもう、航海中、だいたいパンダ姿じゃないですか? これからどうするんでしょう。こうなると、物語の続きも気になります。無事、娘溺泉に浸かれるといいですね。

 続いての新曲、『チップログ』までで一旦区切り。なんだか可愛い曲が多くて、とてもほわほわとして、楽しい時間でした。

 


 その後ソロパートに入って、雨宮さんで『Silent Sword』。雨宮天さんの、ソロのお歌を拝聴するのは初めてだったんですが、滅茶苦茶格好いい……。これで風邪引いてるって本当に? ものっそい楽しかったです。万全の状態の歌も聴いてみたい。

 その次はナンスの『Daisy Days』、とても楽しい、かわいい~。夏川さんにぴったりの曲って感じでいいですね!大好きです。最後のジャンプも、とっても楽しかった。

 ソロパート最後は麻倉さんの『花に赤い糸』。全身を使って、感情を表現する麻倉ももさん。麻倉さんのあそこまでの力強さは初めて見た気がします。そんな麻倉さんを見ていると、歌っている麻倉さんの声帯が振動して、音になって、会場を伝わって、自分の鼓膜に届いている、そんな当たり前のことを、改めて認識した気がして。ああ、本当に麻倉さんが北海道まで来て、ステージで歌っているんだな……という、麻倉ももさんが"実在する実感"を得ました。いや本当にそこで歌っていたのですから、実在する実感ってなんやねんな話ですが。

 ところで、"好き瞬"って略し方、ティーン・エイジャー然としていて良くないですか? オタク映画だったら、"なるその。"とか略されてますよ、きっと。

 

 

そして後半戦。『ゆずれない願い』のカバー、ハモリがとっても素敵でした~。いいなあ。『センパイ。』『whiz』めっちゃ好き、楽しいな~と思いつつ、『primary』のイントロが来た時に、ギャー!となりました。大好きなんです。日替わり曲と伺ったので、聴けて嬉しい。盛り上がって盛り上がって、楽しかったです。ここで、どなたが仰っていたかは定かでないのですが、「すごい盛り上がって……ぎえー!って聴こえてきたけど大丈夫ですか??」みたいな発言がステージから飛んできたのが、面白かったです。その次の『明日も晴れる』も良かった。ライブを通じて聴くと、あーライブの"明日"のことを考えられるのが良いな、と。

 

そこから『コバルト』、『High Free Spirits』の、何がどうあっても盛り上がるやつ。『High Free Sprits』は本当に、このまま、この曲が永遠に終わらず、ずっとずっと聴いていたい……とも思ったりしました。自分としては珍しい気持ち。前述の『primary』の頃からそうだったのですが、会場が熱気に包まれて、少し異様な雰囲気。場内が蒸気に満ちていたけど、演出じゃないっぽいので驚きました。外界との温度差はどれだけあったんでしょう。そのまま『Baby My Step』と『Youthful Dreamer』に流れ込んで、この曲好き!とか思いながら、とっても楽しいまま本編終了。あっという間でした。

アンコールの『ひかるカケラ』は手を振ったりして、楽しくて、はしゃいでるお三方を見るのも、楽しくて。楽しさに溢れていたアンコールですね。最後の最後まで多幸感に包まれていました。

 

 


 TrySailのライブは初めてでしたが、本当に楽しかったです。お三方とも、とても楽しそうにしていて、こちらまで楽しくなりました。道新ホールの狭い箱が生み出す一体感は、強いものがありました。演者と観客が一緒にライブを作っている感覚を味わうことができた気がします。
 普段は終わることも含めて、ライブだと思っていて(終わらないでほしいな~)と思うことは表面的にはあっても、根っこの部分ではなかったりします。でもこの日のライブは、(なんかこう、どうにかこうにかして、このまま終わらないで欲しい……)と強く思いました。それだけ楽しかったということです。

自分にとってとても不思議な感覚のライブでした。なので、めちゃくちゃ楽しかったのですが、ライブが終わった後、この楽しさはTrysail独特のものっぽいな~~とも感じたのです。本当に独特な楽しさなのか?とか、独特なものだとしたら、何が要因としてあるのか?とか、色々考えを巡らせてみたりもしました。ですが、今のところ、明確な答えは得ていません。その答えも気になるし、探りたいし、あとは、やっぱりまたTrysailのライブを味わいたいので、もっと単独公演行きたいな~と思うようになりました。

何はともあれ楽しかったです。Trysailの皆様、ツアーで札幌に来てくださって、本当にありがとうございました。