ただ春を待つ

いろいろなもの

新しい物語が始まってる。 渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL

渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL 2016 07/23 

レポート・感想 一回目・昼の部です

本当に楽しくて元気が貰えて、好きが溢れたライブでした。
ありがとうございました。

今年の3月末、ついにメジャーソロデビューが発表されてから4ヶ月後、迎えた初めてのワンマンライブ。この4ヶ月の間でさえ、とても様々な出来事がありましたし、それ以前に戻ると言うまでもありません。

これまでの積み重ねがあって、ようやく辿り着いたワンマンライブ。
そんな渡部さんは、これまでのことを歌うことよりも、ここからのことを歌うことが多くて。あくまで今日はストーリーの始まりで、ここがスタートなんだ、と実感しました。


FUN FAN VOX』について

…正直に渡部優衣さんの1stアルバムである『FUN FAN VOX』の感想を言うと、苦手めな電子音が聴こえてくる曲があったりして、(好きな声優さんのソロ活動の音楽性が、好みの方向性になるとは限らないよな…)というものでした。(同じく大好きな内田彩さんがあのスタイルでソロ活動をしていることはファンとして恵まれすぎているな、とも思ったり)いや単純にバンドサウンドが好きなんです。『Blooming!』とか『It's my CUE』とかが好きな人間なんです。わかるでしょう?

でもリード曲の「Brightest story」が公開された時はこういうやつ待ってた!嬉しい!と素直に思いました。それに、「Last_Pain」や「Say La La La」は初聴きからクリーンヒット、大好きな曲です。言わずもがな渡部さんの声は大好きなので、何度もぐるぐると聴いているのですけど、正直アルバムに期待しすぎていたかな?という気もして。ファンミーティングイベントでの生バンドライブは、バックバンドの演奏とそれに負けない渡部さんの歌声が作り出すサウンドがとてもかっこ良くて、ソロ活動もそういう方向性かなって思っていたのです。ただの願望でした。

でもあの生バンドでのライブを一度体験してるからこそ、絶対楽しいし、すごいものを見せてくれる、と楽しみにしていました。
 

はじまる新しい物語

そして迎えたFUN FAN STORY。生バンドでの『FUN FAN VOX』全曲披露。バンドサウンドがひたすら心地よい。盛り上がってとにかく楽しい。こういうの大好き!!!!です!!!
音源を聴いてても、掴めていなかったそれぞれの曲の実在性。それがステージ上での渡部さんのパフォーマンスとイエローサンダーズ(バックバンド:ゆい㌧命名)の演奏によって、それぞれの曲の強度がこれ以上なく高まり、実在性を持つ。これからにもいくらでも期待してしまうライブでした。

 
セットリスト
  1. Brightest story
  2. 常夏ココナッツ
  3. 秘密の呪文
  4. どんと胸をはれぇ!
  5. Last_Pain
  6. Shine!Shine!
  7. 笑顔がイイネ☆
  8. 100% Believe
  9. Say La La La
 
 Ec
  1. スキがあふれて止まらない!
  2. こ・こ・か・ら color
  3. Brightest Story

 

開幕の「Brightest story」。渡部さんの力強い歌声とバックバンドの激しい演奏が一つの大きなサウンドをつくっていて、それは体が芯から震えるほどの迫力で。
リリースイベントやJワロスでも生歌を聴いていたけれど、まるで全く別物かのように感じ、一曲目にして、ああすごい、これを聴けて良かった…と泣きながら、もう大満足!していました。


「常夏ココナッツ」は、参加者と同じ振りを一緒に踊る箇所があり、その振りに某かしこまポーズを彷彿とさせる部分があったので、渡部さんがそのかしこまみたいなポーズをしながら「このポーズ…少し何か思い出すよね…」「今回のプリパラ良い話だったね…」と仰っていたのがすごい嬉しいんです。プリパラ105話はものすごい良い回で、その中心には渡部優衣さんが演じる白玉みかんさんも居ました。プリパラ1年目から現在の3年目までずっと面白くて、その中でも白玉みかんさんがキャラクター的に大好きなんです。そのキャラクターが大好きな要員の一つに渡部さんの演技もあって、104話の「そっとしておくなの」とか白玉みかんさん役が渡部優衣さんで本当に良かった…と改めて思いました。来週はプリパラライブ大阪公演ですねこちらも楽しみです。

脱線しましたが「常夏ココナッツ」はカッコ良さに振れていた渡部さんのパフォーマンスも、雰囲気が楽しく可愛らしいものに様変わり、でも歌声の力強さは変わらず。クラップあり一緒の振りありで、とても楽しい。

「どんと胸をはれぇ!」は盛り上がる曲なんですが音源ではちょっと絶妙に大好きになれず、いちばんもにょもにょしている曲だったのですが、この日の「どんと胸をはれぇ!」のアレンジはシンプルなバンドサウンドになっていて、大好きな方向性。申し訳ないけどそういうサウンドが大好きだし、大好きな音と大好きな声がくっついてもっと大好き。こういうの見たかったんだー!という心待ちにしていたものが届けられて、ボルテージは頂点に。

 

表情と感情

その超熱い曲の後に、「Last_Pain」。アルバムの歌詞カードを読んでいると、渡部さん作詞曲である「常夏ココナッツ」と「Last_Pain」が見開きで登場します。この見開き、左側にかなりテンションが高くテキストも多い「常夏ココナッツ」、右側に落ち着いた曲でテキストも少ない「Last_Pain」が載っているので、躁鬱か本人のポジティブ性とネガティブ性が現れていて、とても好きです。

そんな「Last_Pain」の時の渡部さんのパフォーマンスが凄かった。歌詞にも<壊れた時計みたい閉じ込めた感情>というフレーズがある通り、Aメロ、Bメロでは感情を殺した、というより完全に感情の感じられない表情をしていて。それまでとても感情豊かな表情をしていた渡部さんだからその"無"の表情がより際立っていました。そしてサビでは感情のこもった、力強い表情になるんです。

そんな表情の表現の切替をしながら曲が進行してすごい…と感動しました。更に感動したのは曲の終盤<ボクハココニイルヨ。トドイテ…>というフレーズがあるんですが、この"トドイテ"の部分にものすごい力感がこもっていて、そこに強い感情を感じて、感動したのです。

「Shine!Shine!」「笑顔がイイネ☆」「100% Believe」の3連熱い曲・盛り上がる曲。「秘密の呪文」もそうだったのですが、渡部さんは狭いステージを最大限に使っていて、ゆい㌧の言わずもがななスタイルの凄さ、その長いリーチを活かしたパフォーマンスはとても迫力がありました。とても盛り上がって、とても楽しくて、素敵な時間でした。

 

優しい姿

最高に盛り上がった後、「楽しい時間はあっという間だよね…」という振りから最後の曲「Say La La La」。生きていて自分も不安ばかり、不安しかないと仰る渡部さん。それでもこれからも、「みんなで(みんなが)夢を咲かせるといいな」という思いを込めて、この曲をアルバムの最後に、とお願いしたそうです。この「Say La La La」がアルバムでも一番好きなナンバーで、これを聴くためにライブに来た面が何割かあります。

そんなこの曲を、本当に優しい歌声で、優しい優しい笑顔で歌うんです。歌う姿、曲の途中でそっと手拍子を誘う姿、手の振りを誘う姿、動作一つ一つに慈しみが満ちていました。その優しい歌声・姿に心打たれて、ボロ泣きしてました。そんなボロッボロ泣いてる時に、渡部さんが、ステージ上からこちらの方を覗き込んで。それは本当に包容力に満ちた、優しい表情で……。あの笑顔で、救われたような気がします。たまたまでも。

優しく歌われるこの曲はものすごい強度で、説得力があって、自分も頑張りたいな、と思わされました。


アンコール後一発目は「スキがあふれて止まらない!」。バースデーイベントで先に披露されていたのもあって、始まりの曲という印象。最高の本編の後に「スキがあふれて止まらない!」って本当にずるい。アンコール挟みましたが「Say La La La」から「スキがあふれて止まらない!」への繋がりが一番グッときました。

その後最後の曲として、「こ・こ・か・ら color」。これでアルバムの曲を全部披露。みんなでうちわを振って、前向きな歌詞も合わさって元気が貰えて、とても楽しい!

その後、イエローサンダーズが裏に帰って「まだ帰りたくないー?」と参加者に聴いていく渡部さん。「私も帰りたくない~~~」「もういっかい歌ってもいいですか?」という流れでもう一度イエローサンダーズ登場、「このアルバムといえばこの曲でしょ!」ともう一度「Brightest story」を披露。1回目聴いた時よりも景色が広がって見えた気がします。ライブを迎える前は曲数少ないかな?と思う所があってどうなるのかなと思っていたのですが、曲数の少なさを全く感じさせない濃密な時間でした。とても楽しかった……。
 

 名前を刻み込んでやれ!

ところで、「Shine!Shine!」が今回のライブでタオル曲になりました。渡部さんでタオル曲、といえばアニソンカバーライブが行われたファンミーティングイベントで披露された「イカレちまったぜ!」を思い出します。そして今回、「Shine!Shine!」のタオルの振付は「イカレちまったぜ!」の振付と、重なる部分が多くありました。

「イカレちまったぜ!」は『輪るピングドラム』16話「死なない男」のEDテーマ。渡部優衣さん演じる伊空ヒバリさんもメンバーのアイドルユニット・TRIPLE Hが歌います。このイカれた曲に見える「イカレちまったぜ!」ですが、その<名前を刻み込んでやれ!>という歌詞に象徴されるまっすぐな応援歌。この曲はひたすらポジティブなではなくて、ネガティブな面も合わさっていて、でも前を向いていこう!と勇気づける、それが『FUN FAN VOX』の楽曲に通じるところがある気がするんです。

あのファンミーティングイベントの時はファンはメジャーデビューのことなんて、露も知りません。自分もトリプルHの曲の中で一番好きな曲だったので、単純に、聴けてとても嬉しい…とだけ思っていました。でも渡部さん本人にとってはソロメジャーデビューに向けて、これまでのトラウマを払拭していく大事な戦いで。そんなときに選曲された「イカレちまったぜ!」はとても重い意味を持っていたんじゃないか、と感じます。<悪い事ばかりはそう続きやしない/くたばっていく前にチャンスをつかんで賭けてみろ>ですよ?含意を感じませんか?
 
 

 それはとても前向きで

昨年は、なんでかすこし苦しい状態の時に渡部さんのイベントに参加することが多く、その度にとても渡部さんの作るとても楽しいイベントにとても元気を貰ってきました。
それで今年ソロメジャーデビューが決まって、4月中頃あたりの色々なことがあって。これまでたくさん元気付けられたのだから、今度は自分が応援したいな…とか思ったのです。
でも今回のライブに参加して、これまでのことを歌うよりも、前向きに、これからのことを歌う渡部さんの姿に勇気づけられて、ああ、応援しているつもりが、応援されているのは自分だったな…と。

今も残っているのは、楽しかった…という余韻。
MCでも触れられていた、次の嬉しい知らせ、を心待ちにしています。

南條愛乃さん Birthday Acoustic Live 2016 夜の部

南條愛乃 Birthday Acoustic Live 2016 夜の部 @EX THEATER ROPPONGI

参加させて頂きました。

 

南條さんのBDライブは今回はじめての参加。終始たくさんの笑いに包まれた、暖かい空間でした。ありがとうございました。

 

当日、いざ会場に来ても参加できることに実感がなかったり。開場入場、場内で着席。そのままボケーっとしてたら開演時間。

時間きっかりにバンドメンバーが登場。すぐに南條さんも登場し、「黄昏のスタアライト」から始まるバースデーLIVE。ここまで着席したまま(そしてここからも)。そんな状態で聴くこの「黄昏のスタアライト」は普段のライブだとノリノリのアップナンバー。今日もノリノリではあったのだけれど、今回は" Acoustic Live "ということで、全てが生演奏。いつもよりゆったりとした、優しい雰囲気を持つ曲になっていました。

 

続く「あなたの愛した世界」でもその雰囲気は引き続いていて、一言一言じっくり丁寧に歌い上げるその姿がいつもより印象的だった気がします。自分がこの曲をライブではじめて聴いたのは一昨年の12月、地方での小さいイベントだったけれど、歌声から、あの頃よりも増した力強さを受け取って、でも美しい透き通るようなハイトーンボスは変わらなくて。それをこうして、とてもめでたい日に、じっくりと味わうことができたのがとても幸せでした。

 

君が笑む夕暮れ」はやっと……Acoustic ver.を聴けた……とそれだけで感動。ステージが夕暮れの演出でとても色鮮やかな夕焼けのオレンジに染まっていて、とにかく情緒的で素敵でした。そう、今回は演出がとても丁寧に、かつ趣向に富んでいて、それもとても良かったのです。次の曲、「7月25日」 はイントロだけでダメになりました (わりといつも) 。今日の「7月25日」 は、はじめはキーボードの伴奏のみで始まり、途中で増えていくメンバー。ライトの演出も合わさり、曲が進むにつれて、少しずつ曲の景色が広がっていくのを感じました。

 

「リトル・メモリー」では、いや、この曲に限ったことではないのだけど、曲に合わせて南條さんがピースとかサムズアップとか指振りとか、細かいしぐさをたくさんしていて、とても可愛らしくて素敵でした。さらに曲の中盤で N と書かれた箱が登場。一旦演奏を止めて中身の説明。中に入っていたのは、押すとなき声のする豚のおもちゃ、押すとなき声のする犬、押すとなき声のする鳥、叩くと面白い音のする楽器(?)の4つ。南條さんがひとしきり遊んだあとバンドメンバーにそのおもちゃが配られ、曲を再開。おもちゃでの演奏もちらっと織り込まれて、とても楽しい雰囲気(動物バンドかな?という南條さんのツッコミ)でした。でも、だからこそ、この「リトル・メモリー」の歌詞がいつもより突き刺さったんです。前に聴いたのはワンマンライブのとき。隣の知らないお兄さんと一緒にアンコール、この曲がきて大号泣したことを思い出して、思い出の箱に入ってることを再確認。

 

今回、カバーの枠では飯田里穂さんへの作詞提供曲「まだ言えないけど、○○○」。アコースティックライブ!に相応しい、とてもオシャレな雰囲気、そしてかわいい。この後のMCで「SNSでくっすんが嫉妬するぞーとか書かれるんでしょ(書くんじゃないよ?)」みたいなことを仰ってケラケラ笑ってるのが印象的でした。そこからつながる「Dear × Dear」がいつも以上にグッときたのはさもありなん……という感じ、某胃痛ラジオの曲コーナーで掛けられたのを思い出します。続く「Recording.」で一番印象に残っているのはーそれがたった5分の中に詰まっているーという歌詞。今日この会場で、1曲の中でたくさんの展開が繰り広げられたことを目の当たりにしていたので、うわすごい本当だ……と改めて。 

 

南條さんも出演されていた『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』のお話が始まり、「ゼロイチキセキ」のその先の話だと思って頂ければ…とはじまった「優しくつもる言葉の花」。『ネトゲの嫁』のルシアンとアコのこれからが思われるようで、とてもしみじみと、良いなあ…となりめした。この曲が出た当初はエタバン(FF14の結婚みたいな仕組み)ソングだ〜とか無邪気に思っていたけれど、丁寧に関係性が描かれてきたルシアンとアコの二人にこの曲を当てはめることで、なんだか曲の解像度がグッと上がった気がしました。僕もルシアンみたいな友達がほしい。そして続く『ネトゲの嫁』OPテーマの「ゼロイチキセキ」…いつもより更に響きました、やっぱり大好き。

 

盛り上がる曲の前、落ち着いた曲のトリは「だいすき」。声優として、歌手として、(ゲーマーとして)、様々な現場で様々な繋がりがあったからこそ、今の南條さんが居られるのだな…と改めて感じられた今日のセットリスト。ここにこの曲が来るのはストンと納得して、とても感動しました。

 残り盛り上がる曲二つ。ここで起立し始まったのは「believe in myself」。会場は一気にヒートアップ。南條さんのまっすぐで気取らない歌詞は、深く考え込みがちな自分に簡単に響いてくれて、とても好きです。

 

ここで次の曲は何かな〜と思っていて、いざ披露されたのは個人的には想定外だった「飛ぶサカナ」。始まってすぐ更に想定外で驚愕。今日の「飛ぶサカナ」、ちょっとかっこよすぎです。

てっきり、盛り上がる曲と言っても、冒頭のスタアライトがすこしゆったりと、聴かせる雰囲気にアレンジされていたので最後もそんな感じかな?とか思っていたんです。それに「飛ぶサカナ」と言えば南條一間のちょっとのほほんとしたイメージ。『カタルモア』の中でも超かっこいい曲!といえば「iD*」かなあと自分は思っています。

でもこの、今日の「飛ぶサカナ」はバンド隊キレキレでまごう事なきロック。超かっこいい!!と完全に虚を突かれる形。勝手に抱いていたアコースティックライブのイメージ。それを遥かに超えていくものを本編最後に見せつけられて、ただただすごい…かっこいい…となっていました。(これまでのBDライブ映像を観ていれば予習できてたのかな?)

南條ロックの方向性、ぜひ挑戦してほしいです。

 

 そしてアンコール。ライブTシャツイエローに身を包んで登場。アンコールに聴く「 +1day  」はとても勇気付けられて、元気を貰えます。ツアーでもアンコールで聴けたらいいなあと今の所。

 

この曲終わりのタイミングでサプライズ・ハッピーバースデー。ハッピーバースデーな曲が演奏されだした瞬間、客席側から見てステージ左の方向を向き待機する南條さん。この予習された動きに【ここに来るのは初めてです。】ではない事を感じ、あーサプライズ同じタイミングで昼の部もしたんだな(サプライズにならないのでは?)と思いました。まあ夜の部だしねーとか思っているとステージ右端から飯田さんがケーキと共に登場。左を向いている南條さん全く気付かず。図?にするとこんな感じ。

ステージ左端|  ←南 ←りぴ

飯田さんの「馬鹿な背中してんなーと思いながら見てた」発言に「としうえだぞ!」って返す南條さん、とても見ていて楽しい掛け合い。BDライブに来る事を隠して、同日のリリイベで南條さんファンに「楽しんできてね〜〜〜」と発言してた飯田さん。面白すぎる。南條さんも夜の部に来る事は知っていたけど、ケーキ持ってくるとは思っていなかった様子。

 

そしてちょっとお喋りしたあと、バンドメンバーの粋な気遣いもあって、「まだ言えないけど、○○○」を一緒に歌うことに。ちょっかいかけたり、後ろを追いかけ回す飯田さんから逃げる南條さん。でも最終的に二人が向かいあって、歌う。その光景がとても多幸感があって、ほほえましくて、かわいい。歌い終わって、「ほら私サンダルで」「サンダルでステージ上がる人はじめてみた」「私もはじめてー」みたいな他愛のないかけあいがありがたい。来れてない人、昼の部の人にも向けてあとで二人のムービーを撮る事を約束して掃けていく飯田さんでした。

 

次は近日発売2nd album『Nのハコ』の特別盤についてくる「全力少年」。とても懐かしいなという気持ちと、歌詞の真っ直ぐさが南條さんのソロ活動の方向性とマッチしていて、かなりハマっていました。

 

そして最後は「きみを探しに」。この曲が大トリなのは納得だけれど、今回はロックなアレンジ。これがまたとてもかっこいい……。アコースティックライブってこんなんでしょ?というイメージを最後にまた塗り替えていきました。

 

 

 

押し付けがましくない、いい空気の暖かい空間で、ワンマンライブもこんなんだったな、とか。単純に今日はアコースティックでやるよ、というアレンジでなくて、1曲1曲こうしてやろう、という気概を感じるアレンジがあって、それに沿う形で細かく丁寧な演出もありました。(いや前のBDライブ映像観てたら知ってることかもなのだけど、参加するまでは再生しないぞ…と決めていたので)  

そのおかげか、一つの曲がいつもよりもとても濃密に感じられて。ライブの時間は2時間で、それはあっという間に過ぎたけど、4時間ぐらいライブに参加していた気分でした。そして……本編もアンコールも、ひたすら楽しかったし、南條さんも楽しそうだったしで満足でした。そこに参加できるだけで幸せです。

個人的今回のナンバーワンは「飛ぶサカナ」でした。またいつかどこかで、あのアレンジで聴きたい…。

 

あと座って行うライブははじめての体験だったのですが、じっくり落ち着いて聴くことができて、これもとても良いものですね。あと体力的に助かります……。

 

 

セットリスト

  1. 黄昏のスタアライト
  2. あなたの愛した世界
  3. 君が笑む夕暮れ
  4. 7月25日
  5. リトル・メモリー
  6. まだ言えないけど、○○○
  7. Dear × Dear
  8. Recording.
  9. 優しくつもる言葉の花
  10. ゼロイチキセキ
  11. だいすき
  12. believe in myself
  13. 飛ぶサカナ

Ec

  1. +1day
  2. 全力少年
  3. きみを探しに

やっぱりMerry Goがすき 内田彩さんLIVE TOUR @仙台PIT

AYA UCHIDA LIVE TOUR 2016 ~a piece of colors~ 仙台PIT

 内田彩さんの初のライブツアーも先日千秋楽を迎えて、自分の参加した仙台の感想を。
 舞台はライブハウス
 今回のライブツアー仙台公演は、念願だったライブハウスを舞台とした内田彩さんのソロアーティストとしてのライブ。本人はそこまででもなかった様子だけど、こちらとしては絶対アツくなれると多いに期待していた。

 

 その上、今回のツアーはアルバムを引っさげたものではない。さらにコンプリート武道館が控えているので、歌えない曲が出てきても安心。なので、内田さんは持ち曲34曲の中から、好きなように曲をセレクトできる。とにかく貴重なタイミングである。だからこそ、このツアーでどんなセットリストが組まれるのか、あるいは、一体どの曲が一曲目にくるのか?というところに内田さんの、今回のツアーへの姿勢や創りたい物語が伝わってくる気がして、とても開演前ワクワクしていた。
 
 ライブが始まる前の、初めの一曲がくる瞬間がやっぱりどうしようもなく楽しい。今回のツアータイトルは、a piece of colorsだし、、『Merry Go』 1曲目……ある!とか考えてたり。好きなだけ。
 
 はじまりはスニーカーフューチャーガール
 そして『スニーカーフューチャーガール』から始まるライブはスタートからとにかく楽しく、盛り上がった。やっぱり『Sweet Rain』好き…早くインスト版どうにかしてくれないかなコロムビアさん…とか思っていると、次の『Let it shine』で声色がガラリと変わり、音源とも違う、とても可愛い雰囲気を纏って、これが内田彩さんや…と実感したり。 
 
 二つのコンセプトミニアルバムの楽曲群も、うまくセットリストの中でハマっていた。Sweet Tears楽曲の流れはとにかく多幸感に包まれたし、Bitter Kiss楽曲から最後の『Blooming!』への連なりはとにかく熱くて楽しい。他の会場参加できてないからアレだけど、ここで好き勝手にノレたのはライブハウスで良かった!と思える所かも。そして、アンコール、最後はやっぱり『アップルミント』。ハチャメチャに楽しかった。楽しかった。
 
 やっぱりMerry Goがすき
 今回のライブで一番ぶっ刺さってしまった曲は Merry Go 。単に好きな曲が披露されただけでは?と思う人もいるかもしれない。いやもちろん大好きだし、何度も何度も何度も何度も、音源でも、ライブでも聴いている。
けれど、この日出会ったMerry Go は初めて感じた印象を持っていた。間違いなく、今回が今までで一番の Merry Go だった。
 
 僕が前回、内田さんのソロライブに参加したのは、昨年の12月5日、有明コロシアムでの2nd LIVE 。その日の前夜は、衝撃的な情報が流出してきたり、飛行機が遅れて、終電も逃したりと踏んだり蹴ったりだった。宿までひたすら歩きながら見上げた夜空の星が綺麗だった。 
 
 そんなことが、「未来もいつか/過去になるんだね」というフレーズが聴こえた時に、全て思い出された。あの時は未来だった春も過ぎて、もう初夏になっている。それに、仙台でこうして内田さんのライブに参加しているということ自体も、その時は予想もしてなかった未来で、また過去になっていく。そしてそれは武道館も、同じことで。今更ながら、この視点をようやく持てたところで、これまで披露された Merry Go へ込められていた意味に、思いを巡らせるのも楽しい。だから何やねんという感じだけど、だからこそ、毎日とか、一つ一つのライブとか、とても大事にしたいと思わされた。きっと武道館でもとても響きそう。
 
 ツアーが終わって
 内田さんなので、それぞれの会場に合わせて曲に持たせる雰囲気とか色々と変えるんじゃないかな…と思ってて。でも他の公演、今回は参加できないのでそれを肌で感じられないのが悔しいなと思ったり、実際に複数公演行かれた人はどう感じたのかな?と気になったり。
 
 そこにやってきたパシフィコ横浜公演・アンコールに『ハルカカナタ』が追加されたという情報。在宅の身だったけれど、その情報を見ただけで、身体から感情が溢れ出してしまった。一体 ハルカカナタ がどんな流れで披露されたのかとかは微塵も知らない。でもツアーの千秋楽で、その曲をアンコールに追加する、という行為だけでも、とにかく信頼と感謝でいっぱい。
 
 次は武道館
 正直な所、ツアーのセットリストでそれぞれの曲はどんな意味を持っていたのか?という所はまだ消化できてないままだけれど、もう次は武道館。全曲やる、ということで、どんなセトリになるのか?ということが楽しみで、ワクワクしてくる。もちろんセトリだけじゃなくて、「武道館」というステージで、内田彩さんとして、一体どんなライブを見せてくれるのか、とにかく期待で楽しみな僕は今からそわそわしている。

KING OF PRISM 4DXで久しぶりに観てきた感想

「キンプリ、これ絶対4DXになったら楽しいよね」 

そんな与太話がついに現実に。
 
衝撃に伴って揺れる椅子。溢れるシャボン玉。首、脚への刺激。シャボン玉。漂う甘い香り。シャボン玉、シャボン玉。監督脚本の青葉譲さんが仰っているとおり、キンプリ4DXのシャボン玉(物理プリズムの煌めき)は史上最強。まず間違いなく、人生で一番のシャボン玉体験。その為に劇場に通うのも多いにアリ、かも。
 
プリズムショーを体感できる…と期待し過ぎるとシャボン玉が飛んできていい香りがして揺れてるだけじゃん!となるかもしれない。しかし、プリズムショーってこういうものなんだよって、こちらの世界からプリティーリズムの世界の一端を垣間見ることができた気がする。最終的にフレッシュフルーツバスケットで実物が落ちてくるまで進化してほしい。ハチミツはベトベトになりそうだから今のままでいいです。
 
3ヶ月ぶり、今夜は寝かせちゃう!上映会ぶりの劇場鑑賞。応援上映も、初期の各々のスタンドプレー、大喜利のようなスタンスから、練度の高まった観客が、まるでマスゲームのように同じ応援を繰り出し一体感を生み出すスタイルへと変化。迫力は今の方が凄そう。
 
劇中に登場する、「世界が輝いて見える」という印象に残る言葉。この言葉が記憶に焼きつく一つの要因として、終映後、建物の外に出ると、それまで暗い劇場に慣れていた目が急に陽の光に曝されて、世界がとても明るく、輝いて見えて。ああ、本当に世界って輝いてるな、と身体で感じるのかもしれない、と帰りながら思ったり。これは劇場で観ないと味わえない感覚で、BDが発売されたけれども、4DXと合わせて劇場で観る動機付けになりそう。
 
 
そして……久しぶりに観たけれど、何度観ても、やっぱり、笑えて泣けて笑える、とても素敵な作品で。公開当初の、悲壮感を漂わせながら、多くの人に観てもらえることを願っていた頃を思い返すと、公開から5カ月経った今、こうしてBDが無事発売され、4DX上映も始まって、とにかく幸せな気持ちで一杯です。

新田恵海 LIVE 2016 EAST EMUSIC ~つなぐメロディー~

参加したので感想とか。

以前新田さんが喉を患われて、休まれていた時期からラジオも聴かなくなり、あまり情報を拾うことがなくなっていた。なので正直、今回のこのライブがどんな位置づけをされているのか、参加するまではよくわかっていなかった。まあ、追加公演なのかな~という感じ。実際には、とても特別で、大事なライブだったのだけれど。

当日のパシフィコ横浜周辺では、μ’sμ’sした装いの方々が散見されて、失礼だけど亡霊みたい、と少し感じてしまった。これ会場に盛り塩を置いておくと、なかなかの人数が弾けそうじゃない? とか思っていたのだけれど、いざ新田さんが登場すると、ああパシフィコ横浜に一人で立ってる……立ってるんだなあ……としみじみしてしまったので、自分も亡霊側だった、とか思いながら開演を迎えた。

 

ワンマンライブでは初披露となる『盟約の彼方』でシリアスに、壮大にはじまり、会場全体のボルテージが一気に頂点になった『EMUSIC』、言わずもがなの『探求Dreaming』へと連なった開幕三曲。新田さんの否応なく心揺さぶられる歌唱力に裏付けされた、楽しめるライブ。このキラーチューン三連発にライブの楽しい要素が全て含まれているような気がした。そして、ここまで濃厚なスタートを切って、このライブはどこへ向かうんだろう……?と更に高まる期待。その期待通りに、とても楽しいライブだった。

聴きたいなあと思っていた『HEARTFUL WISH』・『世界ノ全部ガ敵ダトシテモ』を聴けてとても嬉しかった。ゲーム回りの楽曲が歌えたり歌えなかったりする諸々の事情は正直よく知らないし、なんで歌わないのかしら? と勝手に思う時もある。でも新田さんが「特別な日なので歌いたい」と発言して下さることで、無知な自分でも簡単には歌えないなんやかんやがあるのは察することができるし、それを乗り越えて歌ってくださることがとても貴重なことだと受け止められるので、ちゃんとアピールしてくださるのは、ありがたい。

ライブで初公開初披露だった『暁』は『きらめきを夢みて』と同じく、新田さんの作詞作曲。己の後ろ向きな面も、前向きな面も含めて、気持ちを全部、ストレートに詩にのせて、その力強い歌声で届けられて、とにかく心に響いた。ネガティブな面ってどうやって向き合うかって人それぞれで、普段からネガティブが滲み出す人とか、感情が高ぶると出てくる人とか色々居られると思う。そんな中で、ここまでダイレクトに歌で、明確に表現できるのは新田さんだからこそだと。ああシンガーソングライターだ……と思ったり。

 

『OURS POWERS』で締めくくられた、μ’s東京ドーム公演後、初めてのワンマンライブ。これから一人のアーティストとしてどう活動していくのか、その覚悟を強く感じさせられた。きっと最高のスタートになったし、その先に十周年ライブが開かれると、とても嬉しい。

楠田亜衣奈さん 5/21リリースイベント・ファンミーティング/ 5/22 1st Live Tour @cubegarden 感想

楠田亜衣奈さん札幌
5/21リリイベ・ファンミーティング 5/22ライブに参加しました。その感想とかそういうの。


リリースイベント@テルミヌス広場

札幌の駅ビル、その地下にあるテルミヌス広場で開かれた、トークあり、ミニライブありのリリースイベント。

 

会場のすぐ近くにテナントがあるので、全体的に音量抑えめの進行。前説でvapの高橋さんが「今日どこからこられましたか?」みたいなよくある質問。道外の人が1/3ぐらい居たような気がする。その後登場したくっすんが「今日どこから来たんですかってもう聞いちゃったんでしょ!?」とかぶつぶつ言いながらもう一度「今日どこからこられましたか?」と聞かれていたのがちょっと面白かった。

ミニライブは「Next Brriant Wave」より『Infinite Memories』と『POWER FOR LIFE』前述のとおり、大きな音を出せないので、抑えめの声量。そんな状況だからこそ丁寧に歌い上げられていて、その姿が印象強い。曲の前振りで「人生の力になれば」といったことを仰られていたのが記憶に残っている。

 


ファンミーティング@エミシア札幌

ホテルの宴会場、テーブルの輪になって参加者が座る。200人は居たと思う。内容としては食事(北海道の美味しいもの)に注力タイム→ひとりひとりお渡し→質問コーナー→クイズ大会…だった気がする。基本的に楠田さんが登場されている間は楠田さんが一人で司会をしていた。直前に財布を落としていたので、(終演後届けられていたのが無事見つかる)、わりと頭真っ白であまり記憶がない。

食事に関して、食事が出るとわかっていたのに数時間前に胃をいっぱいに満たしてくる馬鹿ムーブをしたのだけど、それでも美味しいと感じたので本当に美味しいんだと思う。お腹空いてたらもっと美味しかったと思う。

楠田さんを見ている時は財布のこともすべて忘れて純粋に幸せな気持ちになれたので、最悪な言い方だけど当面の生活費より目の前の楠田さんの方がすごいんだなあと実感してしまった。
そんな状態でお渡しされたので、ありがとうございますありがとうございますみたいなことしか伝えられなくて、後から後悔もしたけれど、そんな自分にも少し構ってくださったので、とても有りがたい気持ちで一杯でした。後のライブのMCで仰っていたことで更に確信したことだけど、楠田さんは控えめなファンも、アピールしていくファンも、それぞれしっかり見ているんだな、と感じたり。いや、誰でも当たり前のことかもだけど馬鹿なのでそれがほんのり伝わってくると助かるんです。その後の質問コーナーもクイズコーナーも、楽しくて、とても幸せな時間でした。

 


楠田亜衣奈 1st Live Tour 「Next Brilliant Wave」
5月22日(日) 札幌 cube garden
「今日は日本で一番北海道が暑いらしいですよ?」
「…今日はこの会場を日本で一番熱い場所にしましょう!」

狭い箱・オルスタなのでそりゃ近いと思っていたけどかなり近い。でも楠田さんのファンの印象と札幌の風土を考えると、圧縮・殴り合い・モッシュとかは起きないとは思ってたし、そして実際その通りだった。
昨日も聴いた『Infinite memories』、そこから連続するアップテンポ曲。全身から振り絞られたその歌は想像を遥かに超える迫力。本当に失礼なことだけど、ここまでできるんだこの人、とかなり驚かされた。見出しで書いたのは楠田さんのMCでの発言なのだけど、その宣言通り、会場はどんどん熱くなっていった。

 

そんなライブの中で僕が一番期待していたのは「Next Brriant Wave」に収録されている『群青シネマ』。別に熱い曲でもないし、盛り上がるような曲でもない。曲タイトルに一目惚れして、そこから勝手にふわふわっとしたイメージを膨らませていた。そして実際、発売後にアルバムのその曲を聴くと、歌詞から歌声からサウンドから何から何まで空想が現実になったような、いやそれ以上の世界観で衝撃を覚えた。全部好き。

そんな曲がじゃあライブで如何に披露されるのか、というのは気になる所で、期待と少しの怖い気持ちを合わせもっていた。ところで、『群青シネマ』は曲タイトルに「群青」と色の名前が入っている。だからなのか、かというとわからないけれど、ツイッター上で各々が自分の考えるそれぞれの曲に合う色を上げていく企画(要するに振りたいサイリウムの色を挙げるもの)では、「青」を挙げる人が多数。確かに青がイメージされるしそれは正しいけどでも真っ青とは違うような…ともごもご考えたまま、披露されるその時を迎えた。

その曲の時、ステージの周囲は青いライトが差していたのだけど、楠田さんにだけは暖かい色のライトで照らされていた。そしてバックバンドの素晴らしい演奏と楠田さんの噛みしめるような歌が組み合わさっていて、自分がまぐまぐ色々考えていたイメージがまさに目の前で、現実になっていたような気がする。偉い人が「人は形にして見せて貰うまで、何が欲しいのかわからない」と言っていたけど、まさしくその通りで、自分が見たい光景はこれだったんだ、というものを見せつけられた。

 

といいつつ、ライブの中で一番しみじみして泣いてしまったのは「First Sweet Wave」収録の『オーマイダーリン』。アンコール後、その日一番の熱さだった。自分がこの曲を生で聴くのは初披露された時のJTBエンタワロップフェス(2015年7月)と「First Sweet Wave」のリリースイベント(2015年11月)と今回で3回目。

初披露された時のJワロスでは、楠田さんの前の出演者の歌の方が盛り上がった。「オーマイダーリン」は楠田さんらしい愛らしい曲でその時からとても好きだったけど、盛り上がるかどうかはまた別なわけで。というか初見だし、前の曲が盛り上がりすぎる選曲だし。その初披露から数カ月後、「First Sweet Wave」リリースイベントで、『オーマイダーリン』はタオル曲という位置づけになって、振付もついてきた。ここから、楠田さんがじゃあこの曲でどうやって盛り上げようか?どうやったら盛り上がるのか?とアレコレ考えた姿が思い浮かんで、ライブを作っていく意思が伝わってきた。

そこから今回、体感で一番の盛り上がりになった『オーマイダーリン』で、楠田さんのハチャメチャな成長を感じて、ああ、すごいなと。感動しました。


最後に、成長しあう指切りをして、終わり。まだツアーは続くけど、僕はとりあえずここまで。

とても幸せな二日間でした。

Aqours 「恋になりたいAQUARIUM」アニメーションPVを見て

恋になりたいAQUARIUM

 曲が終わり、良かった…と思いながらお待ちかねのスタッフクレジットが流れだして、そこに映しだされた「演出 遠藤広隆」という文字。それを見て「アレ?」と思ったのです。"また"アニメーションPV・ライブパート演出のイメージが無い人だ、と。

 

 遠藤広隆さんといえば、『ファイ・ブレイン 神のパズル』2期以降の監督を務め、またラブライブ!劇場版にも演出として参加されるなど、フリーの演出家として活躍されています。しかし、そんな遠藤さんですが、これまでライブパートの演出に関わっておられるイメージはありませんでした。

今回は絵コンテでの参加となった酒井監督も今までライブパート演出のイメージが無い方で、これは正直サンシャインに関して一番の驚きだったところです。てっきり、これまで京極さんのもとで、ラブライブ!の制作、とくにライブシーンの演出に携わった方々(河野さんとか臼井さん安藤さんとか)が少なくともライブシーンに関しては、後を継ぐのかなと思っていました。実際にはライブシーンも含めて、これまでアニメーションPVに携わったことのない酒井さんや遠藤さんが演出をなされていて、かなり驚きました。

 

 ここで思うのです。もしかして自分はライブシーンの演出というものはかなりの高等技術である、と考えすぎていたのではないか?と。ラブライブ!やプリパラでは、ライブパート演出が演出とは別に分けてクレジットされたり、同じ方が何度も担当されていたりします。そのため普通の演出の人では不可能、そこまで言わないまでもノウハウが無いと難しいものだ、と勝手に考えておりました。でも実際にはそんな特殊な技能を持った人じゃないと不可能なんてことは無いのかなと、サンシャイン!!の1stと2ndでの酒井監督と遠藤さんの仕事を見て感じています。そんな未経験なライブシーンの演出に臨むにあたって、酒井監督や遠藤さんは、どんな姿勢で取り組んだのか、何を行ったのかをいつかインタビュー等で聴けたらいいな、と思っています。(SNSやられていないみたいですし)

 

 個人的な嗜好として京極さんのとにかく派手で、それでいて説得力のあるライブパート演出が好きなので、2ndのPVを観ていると(あの人ならここでもっと色々散らすな…)とかどうしようもなく思ってしまう時があります。しかしサンシャイン!!のPVもこれまでに無いカメラの動きやキャラクターの映し方が見られて、非常に新鮮味があってとても面白い映像でした。

 

 夏からのTVシリーズでは、サンシャイン!!の1st,2nd同様に(ライブパートに関して)フレッシュな人材によってライブシーンが制作されるのか、あるいはこれまで劇場版まで携わってきた歴戦の演出家によるライブシーンが見られるのかわかりませんが、楽しみです。