ただ春を待つ

いろいろなもの

「ここからはじめよう!」 ラブライブ!サンシャイン!!6話(まで)の感想

 最後まで終わるまで、色々ウダウダと感想とか考察みたいなものとか語るしゃらくさいやつにはならないぞ!と思っていたのですが、6話見てこれはもう堪えられない!と思うくらい拗らせてしまったので。それに6話までで一区切りな感じだし。

はい。6話時点でめっちゃ好きですね。好きです。

6話の話に入る前に、それまでの感想とか。

 

監督の違い。作品の違い。

いきなり他作品の話で申し訳ないです。6月28日放映分のプリパラ102話、京極尚彦さんが絵コンテ・演出をされています。この話数みて頂けたら理解して頂けると思うのですが、これめちゃくちゃラブライブ!にコンテから演出から寄せているんですよね。恣意的に。

それで、その数日後に放送されたサンシャイン!!を見ると、あーこれ自分が直観的に本能的に、これラブライブ!だ!と感じる部分は、かなりの部分が京極さんの画作りとか、間のとり方に由来してるなあと思ったのです。言語化できないのですが。要するに、サンシャイン!!では全く感じることができない部分。京極さんは居ないから当然です。

この点に関しては、当然ですが、なんでだよ!!とかそんな気持ちにはならず、まあ、別の作品だよね。と逆にさっぱりとした気持ちでサンシャイン!!に臨むきっかけになりました。あとは正直ライブシーンに関しても、京極さんの派手で説得力のある映像がどうしようもなく好きです。(これもまた言語化できない)

とはいえ、毎週毎週、説得力を必要とされる場面でライブシーンの演出をしなければならない環境で鍛えられた京極さんに敵うひとは正直おらんよ(完全な好み)と、割り切れていたおかげで、ライブシーンへの期待値は無駄には高くなく、『青空Jumping Heart』の映像を見た時は素直にいいなーと思えたのです。

 

また、千歌ちゃんの「やりたいかどうかだよ!」に象徴される数々のメッセージからは、かなりの「ラブライブ!」”っぽさ”があるな、と思います。ここで「ラブライブ!」だ!と断言できないのは、前述した、直感的・本能的な部分が自分にとって、アニメとしての「ラブライブ!」の原風景になってるから。

それと、サンシャイン!!はラブライブ!の名を冠しているし、そういうメッセージが含まれるのは、まあ、当然だよね、という目で見ていたりしました。いや勿論、そこに関してはいいなあ、とは思うけれど、自分が前作に惹かれたのはそこじゃなくて、色々な要因が偶然に有機的に重なった結果の拗らせ具合だったので。

 

でもサンシャイン!!は田舎のロケーションをガンガン活かしたエモーショナルな情景と女学生のキャラクター、あと百合にかなりコミットしていて、なんというか、好き!って感じだったのです。見ていて「"光と色彩"が人の感情を巻き起こす」という言葉を思い出しました。おそらくこれが酒井さんのカラーなのでしょうけど、とても好みです。拗らせてない純粋な部分だけなら前作よりも好きな作品になるかも~~~、なんて。6話見るまでは思っていました。

 

「ここには何もない」

そこで今回の6話「PVを作ろう!」です。今までで一番好きな話数でした。
キャラクターみんな魅力的だし、挿入歌の『夢で夜空を照らしたい』は曲も素敵だし、PVもめっちゃ情緒的でいい…好き…。なんて。いつもどおり。

 

もう既に感傷的になっていたんですが、ラストでの「ここには何もない」という千歌ちゃんの発言。
これに否応なく引き込まれました。

 

…千歌ちゃんはここには何もなくて、自分は何よりも普通で、そんな自分はここで一生を生きるのか…?何もせずに?と普段から焦っていたんだと思います。1話から一貫していたことではありますが、「ここには何もない」という発言で、それがはっきりとクリアになりました。幼馴染として、バリバリ飛び込みで活躍して、きっと世界に羽ばたいてるだろう(アニメではちょっと不明ですが)曜ちゃんが存在していたおかげで、その焦りはとても強いものになっていたことでしょう。

 

輝けるものを持っていて、とても広い世界のなかで生きている曜ちゃんと、狭い田舎で、ただ何もせず生きている自分、その差から抱くコンプレックス。そこから生まれる焦りから、千歌ちゃんは、このままじゃ駄目だ普通で一生終わる!と、色々なことに手を付けて、どれも空回りで。ただただ藻掻いていました。でも上手くいかなかったのは、なりたい自分、なりたい姿が漠然としか、イメージできてなかったんじゃないかな、と思います。だから、これまでは続かなくて。


冒頭の廃校が通達されて千歌ちゃんが喜んでしまう気持ち、すごいわかってしまうんです。きっと千歌ちゃんが、スクールアイドルをやっていなければ、何か新しいことが起こるんじゃないか!?と統廃合に対して、更に期待していたかもしれません。だって「ここには何もない」し、新しい環境になれば、なにか変わるかもしれない。何もしない普通怪獣は外からの刺激に頼るしかありません。


そこでたまたま出逢ったスクールアイドルμ's。自分と同じような女子高生がとてもキラキラ輝いていて。自分も輝いたらなにか見えてくるかもしれない!と、ここで始めて千歌ちゃんは、"具体的"に「なりたい自分」をイメージできたのはないでしょうか。自分はそう思っています。

 

でも千歌ちゃんが空回りしがちなのは変わっていません。1話でも2話でも3話でも、4話はどうだったかな…?5話でもこの6話でも何か空回って、失敗したりしています。しかし、今回は一緒に頑張って、失敗も支えてくれる仲間がいて、協力してくれる内浦の人達もいて。そこで千歌ちゃんは気づいたわけです。

「ここには何もないと思っていた、でも違うんだ」
「ここから始めよう!」

はい、はい大好きです。このシーンがナンバーワン。

なんとなくこんなことを考えているのかな、という思いを再確認し、その更に上を行き、一歩踏み込んだ「ここには何もない」という発言、でも「違うんだ、ここからはじめよう」
ここで全部が繋がった気がして。これまでの話数の千歌さんの発言・行動全ての強度が増したような気がして。

 

こう、「ここには何もない」から色々思いを巡らせて、自分と勝手に重ねてる部分もあります。
でも、ただの視聴者・参加者としてアニメでもなんでも消費する時はその作品に関して、客観的にここがどうすごいかとか尊いとかひたすら述べるよりも、主観的に自分がその作品でどう動かされたか拗らせちゃったかのが大事だよね、と思っているので、と弁護しておきます。許してね。

 

廃校が通達される部分で、正直、結局廃校するの!?と思ったりしたんです。廃校とか関係なく「輝きたい!」んじゃないの?とか一瞬思って。でもそれはその通りで、別に変わりないんですよね。

スクールアイドルはあくまで輝くための手段であって、それで結果的に廃校が阻止されようが、廃校しようがやることは変わりないんです。輝くんです。前作では現実的な問題に対抗するための手段として、スクールアイドルを始めて、後からスクールアイドルをやりたい理由・感情を見つけました。前作で一番好きなシーンは劇場版の「楽しかったから…!」です。

サンシャイン!!では、あくまで輝きたくて、先に行った人が見た景色を見てみたい、っていう感情に突き動かされていて。そこがとてもいいな、と思います。感情はいい。

 

かなり面倒くさそうな3年生の関係みたいに、現時点で作中で明示されているテーマ以外にも、じゃあ輝くって…?とか、ここ密かに爆弾セットされてない…?みたいな色々気になる部分があります。サンシャイン!!の中でこういう話してほしいな、と思うところはたくさんあって、それ全部がカバーされるとは思っていません。でもこの話が見れてよかった…!と心から思えるようなものが、これから一つでも見ることができれば、とても嬉しいし、期待しています。

 

 

FF14 竜詩戦争編・第二回あいこめ祭り感想

FF14のメインクエストのネタバレを含みます。
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2015年春(初夏)、ファイナルファンタジー14 パッチ3.0 拡張ディスク 蒼天のイシュガルドがロンチされました。このパッチ3.0シリーズではタイトルにもあるイシュガルドという地方を舞台にし、この舞台で千年にも及ぶ竜と人との争い、「竜詩戦争」が大きな物語として存在しています。

そして先月初めに更新されたパッチ3.3にて、竜詩戦争編が一区切りついたので、その感想。あと先日の南條愛乃さん「エオルゼアより愛をこめて」、第二回あいこめ祭りの感想、です。

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結論を先に言うとストーリーからゲーム体験からなにからなにまでとても面白かった。久しぶりにRPGをプレイしている気持ちになったし、普通のゲーム1本分という売り文句がなるほど納得でした。パッチ3.0の終盤はずっと冒険をしていたかったし、パッチ3.3でようやく今回の冒険を終えることができた、そんな気がします。

冒険は、追われる身となった光の戦士達が友を頼って逃げ込んだ、寒い寒いイシュガルド地方から始まります。今見ると服装が寒そう。

始まりは寒そうな土地から。しかしすぐに、広大な世界に投げ出されます。けれど、新生エオルゼアの頃とは違い、今回は共に冒険する仲間がいます。アルフィノ、エステニャン、イゼル、オルシュファン。彼らはとても魅力的なキャラクターで。彼らのおかげで冒険は彩りに富んで、飽きません。とてもとても広い世界での冒険を、お互いにお互いが手を取りあって、進めていきます。

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 フライングマウントで空も飛べる。空を飛んでいるだけでとても楽しい。(モーグリのポンポンは引き抜きたい)


パッチ3.0の大冒険が終盤に差し掛かるにつれ、仲間が一人欠け、二人欠け。仲間の仇でもあるラスボスを倒す時には、結局主人公である光の戦士だけで。冒険が終わりを感じてとても寂しい気持ちでした。ずっと仲間と冒険をしていたかった。


竜詩戦争編のストーリーに入れ込むことができたのは主人公の感情にリンクすることが出来たからかな、と思います。

レガシーでないので、主人公の出自はふらりとエオルゼアにやってきた冒険者です。多分。

正直エオルゼアの文化にも馴染みがないし、世界の危機だそれを守ろう、と言われてもピンときません。挙げ句の果てにもしもしコールで呼び出されて、一人でおつかいです。おかげでパッチ2.0の頃はラスボスの言い分もわかる……と思ってしまいましたし、2.55ではバーカ滅びろこんな国!とか思っていました。

パッチ3.xで冒険者が関わったのは、イシュガルドという一つの地方のゴタゴタ。最初は匿ってもらう代わりに色々イシュガルドの問題解決の手伝いに関わることになります。けれど今回は、先述した通り共に冒険する仲間がいます。冒険の中で仲間は友人、あるいは相棒へと関係が変わっていきます。冒険の中でその友達は失われ、また敵に囚われてしまいます。

 イシュガルドという地方の命運を賭けて、敵に身体を乗っ取られている友との最後の戦いに赴く。その戦いの前、主人公は何故戦うのか?と問われます。その返答の一つに、「友を救うために」というものがあります。ゲームやってない人には、よくわからんけどベタでは?と思うかもしれませんが、これがとても刺さるんです。

世界を救うために、なんて言われても正直わからんですよ。ふらりとやってきたただの冒険者ですから。でも、友のために戦うって感情ならとても理解できる。結果として世界も良くなったら、良いかな。

そして、その友とは、間違いなく友と言えるだけの同じ時間を過ごして。目の前で同様な友を失った経験もあって。次こそは救ってみせる、とても素直で、理解ができること。

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 イシュガルドが望める丘で。

パッチ4.xも期待して良いのかな?楽しみにしています。


あいこめ祭りの感想

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ラジオを指定された時刻に合わせてみんなで同時再生。そのラジオから聴こえる南條さんのアナウンスに合わせて、オリエンテーションのようにエオルゼア内を行動する、そんなあいこめ祭り。第2回目。

第1回はうわこんなにオタクいたのか……。となったり。いやゲームしてるしみんなオタクだよなとは思うけど。ラジオを通して同じ時間を共有できる、素敵な企画です。

今回は南條さんもゲームをプレイしながらのアナウンス。始まりは第1回でもおなじみの砂の家という場所。指定時刻に参加できなかったので、後からソロプレイしました。寂しかったのでふぶき姫と妖精は一緒。

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ゲーム内時間の夜に出発。南條さんの声に従って進みます。南條さんもプレイしながらのナビゲートなので、「ミコッテ二人の先に行って〜」とか、進みながら「右手に見えるのは〜」とか、リアルタイムな情報がやってきます。ボケーとしてると置いてかれる。ダッシュ。


進むにつれて日が昇り。

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走って

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休憩して?

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また進んで。いつしか昼に。久しぶりにじっくりと景色を眺めると、とても素敵。

途中の休憩ではふつおたを読んで、きっと当日はみんなでおたよりへの反応をしたりしたのでしょう。羨ましい。こっちは一人だからな!

南條さんの声で進む先を指示されるのはなんだか心地良い。車は乗らないけど、声優さんボイスのカーナビってこんなんなのかしら。

 

 そして今回のミステリーツアーの最後の 目的地にやってきます。隠者の滝。

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ここで南條さんは一通のメールを読みあげます。

そのメールは、ゲームの素晴らしさと、普通にゲームができることの幸福さを思い出させてくれる、そんな内容で。


そこで自分は、第一回あいこめオフ会(公録)の終演後、南條さんが読み上げた、自筆の手紙の一節を思い出しました。


「これからも、ずっとみんなと、遊んでいたい、楽しんでいたいです」


最初は、ずっとFF14やあいこめの番組が続けば嬉しいよね、とか、そのまま文面通り受け取っていました。けれどこれは、それがとてもかけがえのないことだ、ということを示しているように感じます。

だからこそ、幸せな今を精一杯楽しもう!というメッセージが伝わってきて。そんな想いがこもった番組が「エオルゼアより愛をこめて」なのかな、とか。

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 自分も、これからもこの世界を楽しみたいです。

バリケードの奥は愛に溢れてる プリパラ 第105話「ガァルル、目覚めるでちゅーっ!!」 感想

プリパラ105話  感想です

 
 

 

104話でスーパーサイリウムコーデを獲得したあろまとみかん。しかしガァルルは手に入れられませんでした。あろまとみかんは喜ぶより先に、ガァルルのことを気にかけます。それでも健気に、すぐに追いついてスーパーサイリウムコーデを手に入れる!と宣言するガァルル。これまでも丁寧に描写されてきた、ガァルマゲドン関係性をまた再確認できます。

 

しかしいざ、ガァルマゲドンの三人でユニットライブをしようとすると、システムに弾かれ、登録できません。トモチケ交換の儀を行っていないので、正式なユニットとして認められていないからです。
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しかしガァルルはボーカルドール。トモチケ交換の儀で必要となるお互いにトモチケをパキる行為がガァルルに何をもたらすのか定かではありません。もしかしたら、ファルルのように活動を停止してしまうのかも。
そんなことを踏まえた上で、ガァルルは、自分はもう普通で大丈夫だ、3人でユニットになりたい、とあろまとみかんを説得します。その想いを受け止めたあろまとみかんはトモチケ交換の儀を執り行なおうとします。
 
 
しかし、"ボーカルドール"のトモチケ交換の儀は何が起こるかわかりません。親にも等しいマスコットのユニコンはそれを聴いて大慌て、なんとか止めようとし、ファルルとともにパラジュクへ参上します。
 
そのことを聴いたらぁら達ソラミスマイルとドレッシングパフェはトモチケ交換の儀を止めさせようとします。また、トモチケ交換の儀にはマネージャーの立会が必要ですが、アロマゲドンのマネージャーであるネコねえさんも同様に協力しようとしません。
 
そんなことで3人はめげません。ネコねえさんが言っていた通り「いつかこんな日が来る」と思っていたのでしょう。ネコねえさんを拐い、事前によく考えられた逃走ルートを通り、追手を撒いて、ライブ会場の「11階」にたどり着きます。
 
 
逃走する際に、ガァルマゲドンの3人は見覚えのある山道で、「でび!じぇる!がぁる!」の掛け声をしながら駆け抜けます。ドリームシアター争奪戦の時はあろまとみかんの二人で、最後まで駆け抜けることができませんでした。けれどガァルルが加わった3人は折れずに逃げ切ることに成功します。ここからあろまとみかんに対してガァルルがどれだけ重要な存在なのかを感じられて、とても好きです。
 
このガァルルはボーカルドールだから、トモチケをパキる危ういんだ、とそこまで関係のない周囲があまり深く考えずに止めようとする構図は、プリパラ2年目ラストの、紫京院とらぁら達の争いを思い出します。あの時もあろまとみかんは、自分たちが大悪魔・大天使になる、という関係ないベクトルで最後の鐘をならそうとしていました。また、そふぃが鳥籠を抜けだして、ソラミスマイルでユニットを結成する構図にも重なります。そして、ガァルマゲドンが逃げ込んだ先を察するのも、そふぃでした。

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バリケードの奥で設けられた、三人でユニットを結成するための魔法陣。それは、ガァルルにもしものことがないように……とあろまとみかん・ネコねえさんからの様々なおまじないや肉まんが施されたもの。
ガァルルの「自分は踊りも歌も下手だけど、本当にユニットの相手は、自分でいいのか?」という問いに「当たり前じゃん!ガァルルがいいの」と笑い返す二人。
 
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それをバリケードのこちら側からみていたソラミとドレシの6人は(これを本当に止めるのか?)とたじろぎます。ユニコンもガラスを突き破って止めさせようとしますが最後にらぁらがパキらせてあげるよう、促します。
ここでまた紫京院が起こした一連の事件を思い出します。紫京院のやりすぎでプリパラのシステムに負荷がかかっていたり、セレパラの仕組みがプリパラのもともとの形だったのか?ということがあって、こんかいの目覚めのガァルル事案と紫京院の起こした事件は単純には比較できません。でも主犯のガァルマゲドンがよく考えて、周囲が深く考えずに止めようとする構図はやっぱり被るんですよね。
 
前回は周囲の言葉に翻弄されて本人がどれだけよく考えられていたのか?とらぁらとファルルには思ってしまうのですが、今回の事件に関しては、目の前で起きていることを受け止めて、自分で考えて意見を出していた、と感じることができたので、それも良かったです。
 
ガァルルはパキった直後倒れこんでしまうものの、無事トモチケ交換の儀に成功します。ガァルルが無事なことに一番に気付くのがあろまなのもいい。
 
 
ついに結成されたガァルマゲドンでの、三人曲でのライブ。あろまとみかん、二人の曲としてあまりにも完成されているでびえんを前の回で披露していたので、それとの対比も鮮やかに。このライブ後、ガァルルがスーパーサイリウムコーデを手に入れます。初登場からここまで来るなんて、誰が思ったでしょう?感動です。
 
 
 
この話の中では愛なんて言葉は使われないけれど、あれは、あのバリケードの向こうの空間は、間違いなく愛に溢れていて、愛しかなくて。丹念に描かれてきた、ガァルマゲドンのパキらなくても繋がっている絆をまた確認することができました。
 
あくまで、あろまとみかんの二人で完成された関係も崩さず、それでいてガァルルを添えものでなく、二人にとってかけがえのない存在として、ガァルマゲドンを成立させ、ユニットとして世界に打って出る。とてもすごいことだと思います。
 
105話にして今週が今までで一番面白いのでは?と思わせるこの作品(だいたい毎週言ってる)
2年目の最後の方、ファルルのことを思うと結構辛い部分があったり、3年目は学年が進まなかったり赤ちゃんが出てきたりして不安だった3年目が本当に面白くて、びっくりしています。ドロシー回とても面白かった…。
プリパラの、作品を通した強い一貫性って本当にすごい。
 
(C) T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PP3製作委員会

新しい物語が始まってる。 渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL

渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL 2016 07/23 

レポート・感想 一回目・昼の部です

本当に楽しくて元気が貰えて、好きが溢れたライブでした。
ありがとうございました。

今年の3月末、ついにメジャーソロデビューが発表されてから4ヶ月後、迎えた初めてのワンマンライブ。この4ヶ月の間でさえ、とても様々な出来事がありましたし、それ以前に戻ると言うまでもありません。

これまでの積み重ねがあって、ようやく辿り着いたワンマンライブ。
そんな渡部さんは、これまでのことを歌うことよりも、ここからのことを歌うことが多くて。あくまで今日はストーリーの始まりで、ここがスタートなんだ、と実感しました。


FUN FAN VOX』について

…正直に渡部優衣さんの1stアルバムである『FUN FAN VOX』の感想を言うと、苦手めな電子音が聴こえてくる曲があったりして、(好きな声優さんのソロ活動の音楽性が、好みの方向性になるとは限らないよな…)というものでした。(同じく大好きな内田彩さんがあのスタイルでソロ活動をしていることはファンとして恵まれすぎているな、とも思ったり)いや単純にバンドサウンドが好きなんです。『Blooming!』とか『It's my CUE』とかが好きな人間なんです。わかるでしょう?

でもリード曲の「Brightest story」が公開された時はこういうやつ待ってた!嬉しい!と素直に思いました。それに、「Last_Pain」や「Say La La La」は初聴きからクリーンヒット、大好きな曲です。言わずもがな渡部さんの声は大好きなので、何度もぐるぐると聴いているのですけど、正直アルバムに期待しすぎていたかな?という気もして。ファンミーティングイベントでの生バンドライブは、バックバンドの演奏とそれに負けない渡部さんの歌声が作り出すサウンドがとてもかっこ良くて、ソロ活動もそういう方向性かなって思っていたのです。ただの願望でした。

でもあの生バンドでのライブを一度体験してるからこそ、絶対楽しいし、すごいものを見せてくれる、と楽しみにしていました。
 

はじまる新しい物語

そして迎えたFUN FAN STORY。生バンドでの『FUN FAN VOX』全曲披露。バンドサウンドがひたすら心地よい。盛り上がってとにかく楽しい。こういうの大好き!!!!です!!!
音源を聴いてても、掴めていなかったそれぞれの曲の実在性。それがステージ上での渡部さんのパフォーマンスとイエローサンダーズ(バックバンド:ゆい㌧命名)の演奏によって、それぞれの曲の強度がこれ以上なく高まり、実在性を持つ。これからにもいくらでも期待してしまうライブでした。

 
セットリスト
  1. Brightest story
  2. 常夏ココナッツ
  3. 秘密の呪文
  4. どんと胸をはれぇ!
  5. Last_Pain
  6. Shine!Shine!
  7. 笑顔がイイネ☆
  8. 100% Believe
  9. Say La La La
 
 Ec
  1. スキがあふれて止まらない!
  2. こ・こ・か・ら color
  3. Brightest Story

 

開幕の「Brightest story」。渡部さんの力強い歌声とバックバンドの激しい演奏が一つの大きなサウンドをつくっていて、それは体が芯から震えるほどの迫力で。
リリースイベントやJワロスでも生歌を聴いていたけれど、まるで全く別物かのように感じ、一曲目にして、ああすごい、これを聴けて良かった…と泣きながら、もう大満足!していました。


「常夏ココナッツ」は、参加者と同じ振りを一緒に踊る箇所があり、その振りに某かしこまポーズを彷彿とさせる部分があったので、渡部さんがそのかしこまみたいなポーズをしながら「このポーズ…少し何か思い出すよね…」「今回のプリパラ良い話だったね…」と仰っていたのがすごい嬉しいんです。プリパラ105話はものすごい良い回で、その中心には渡部優衣さんが演じる白玉みかんさんも居ました。プリパラ1年目から現在の3年目までずっと面白くて、その中でも白玉みかんさんがキャラクター的に大好きなんです。そのキャラクターが大好きな要員の一つに渡部さんの演技もあって、104話の「そっとしておくなの」とか白玉みかんさん役が渡部優衣さんで本当に良かった…と改めて思いました。来週はプリパラライブ大阪公演ですねこちらも楽しみです。

脱線しましたが「常夏ココナッツ」はカッコ良さに振れていた渡部さんのパフォーマンスも、雰囲気が楽しく可愛らしいものに様変わり、でも歌声の力強さは変わらず。クラップあり一緒の振りありで、とても楽しい。

「どんと胸をはれぇ!」は盛り上がる曲なんですが音源ではちょっと絶妙に大好きになれず、いちばんもにょもにょしている曲だったのですが、この日の「どんと胸をはれぇ!」のアレンジはシンプルなバンドサウンドになっていて、大好きな方向性。申し訳ないけどそういうサウンドが大好きだし、大好きな音と大好きな声がくっついてもっと大好き。こういうの見たかったんだー!という心待ちにしていたものが届けられて、ボルテージは頂点に。

 

表情と感情

その超熱い曲の後に、「Last_Pain」。アルバムの歌詞カードを読んでいると、渡部さん作詞曲である「常夏ココナッツ」と「Last_Pain」が見開きで登場します。この見開き、左側にかなりテンションが高くテキストも多い「常夏ココナッツ」、右側に落ち着いた曲でテキストも少ない「Last_Pain」が載っているので、躁鬱か本人のポジティブ性とネガティブ性が現れていて、とても好きです。

そんな「Last_Pain」の時の渡部さんのパフォーマンスが凄かった。歌詞にも<壊れた時計みたい閉じ込めた感情>というフレーズがある通り、Aメロ、Bメロでは感情を殺した、というより完全に感情の感じられない表情をしていて。それまでとても感情豊かな表情をしていた渡部さんだからその"無"の表情がより際立っていました。そしてサビでは感情のこもった、力強い表情になるんです。

そんな表情の表現の切替をしながら曲が進行してすごい…と感動しました。更に感動したのは曲の終盤<ボクハココニイルヨ。トドイテ…>というフレーズがあるんですが、この"トドイテ"の部分にものすごい力感がこもっていて、そこに強い感情を感じて、感動したのです。

「Shine!Shine!」「笑顔がイイネ☆」「100% Believe」の3連熱い曲・盛り上がる曲。「秘密の呪文」もそうだったのですが、渡部さんは狭いステージを最大限に使っていて、ゆい㌧の言わずもがななスタイルの凄さ、その長いリーチを活かしたパフォーマンスはとても迫力がありました。とても盛り上がって、とても楽しくて、素敵な時間でした。

 

優しい姿

最高に盛り上がった後、「楽しい時間はあっという間だよね…」という振りから最後の曲「Say La La La」。生きていて自分も不安ばかり、不安しかないと仰る渡部さん。それでもこれからも、「みんなで(みんなが)夢を咲かせるといいな」という思いを込めて、この曲をアルバムの最後に、とお願いしたそうです。この「Say La La La」がアルバムでも一番好きなナンバーで、これを聴くためにライブに来た面が何割かあります。

そんなこの曲を、本当に優しい歌声で、優しい優しい笑顔で歌うんです。歌う姿、曲の途中でそっと手拍子を誘う姿、手の振りを誘う姿、動作一つ一つに慈しみが満ちていました。その優しい歌声・姿に心打たれて、ボロ泣きしてました。そんなボロッボロ泣いてる時に、渡部さんが、ステージ上からこちらの方を覗き込んで。それは本当に包容力に満ちた、優しい表情で……。あの笑顔で、救われたような気がします。たまたまでも。

優しく歌われるこの曲はものすごい強度で、説得力があって、自分も頑張りたいな、と思わされました。


アンコール後一発目は「スキがあふれて止まらない!」。バースデーイベントで先に披露されていたのもあって、始まりの曲という印象。最高の本編の後に「スキがあふれて止まらない!」って本当にずるい。アンコール挟みましたが「Say La La La」から「スキがあふれて止まらない!」への繋がりが一番グッときました。

その後最後の曲として、「こ・こ・か・ら color」。これでアルバムの曲を全部披露。みんなでうちわを振って、前向きな歌詞も合わさって元気が貰えて、とても楽しい!

その後、イエローサンダーズが裏に帰って「まだ帰りたくないー?」と参加者に聴いていく渡部さん。「私も帰りたくない~~~」「もういっかい歌ってもいいですか?」という流れでもう一度イエローサンダーズ登場、「このアルバムといえばこの曲でしょ!」ともう一度「Brightest story」を披露。1回目聴いた時よりも景色が広がって見えた気がします。ライブを迎える前は曲数少ないかな?と思う所があってどうなるのかなと思っていたのですが、曲数の少なさを全く感じさせない濃密な時間でした。とても楽しかった……。
 

 名前を刻み込んでやれ!

ところで、「Shine!Shine!」が今回のライブでタオル曲になりました。渡部さんでタオル曲、といえばアニソンカバーライブが行われたファンミーティングイベントで披露された「イカレちまったぜ!」を思い出します。そして今回、「Shine!Shine!」のタオルの振付は「イカレちまったぜ!」の振付と、重なる部分が多くありました。

「イカレちまったぜ!」は『輪るピングドラム』16話「死なない男」のEDテーマ。渡部優衣さん演じる伊空ヒバリさんもメンバーのアイドルユニット・TRIPLE Hが歌います。このイカれた曲に見える「イカレちまったぜ!」ですが、その<名前を刻み込んでやれ!>という歌詞に象徴されるまっすぐな応援歌。この曲はひたすらポジティブなではなくて、ネガティブな面も合わさっていて、でも前を向いていこう!と勇気づける、それが『FUN FAN VOX』の楽曲に通じるところがある気がするんです。

あのファンミーティングイベントの時はファンはメジャーデビューのことなんて、露も知りません。自分もトリプルHの曲の中で一番好きな曲だったので、単純に、聴けてとても嬉しい…とだけ思っていました。でも渡部さん本人にとってはソロメジャーデビューに向けて、これまでのトラウマを払拭していく大事な戦いで。そんなときに選曲された「イカレちまったぜ!」はとても重い意味を持っていたんじゃないか、と感じます。<悪い事ばかりはそう続きやしない/くたばっていく前にチャンスをつかんで賭けてみろ>ですよ?含意を感じませんか?
 
 

 それはとても前向きで

昨年は、なんでかすこし苦しい状態の時に渡部さんのイベントに参加することが多く、その度にとても渡部さんの作るとても楽しいイベントにとても元気を貰ってきました。
それで今年ソロメジャーデビューが決まって、4月中頃あたりの色々なことがあって。これまでたくさん元気付けられたのだから、今度は自分が応援したいな…とか思ったのです。
でも今回のライブに参加して、これまでのことを歌うよりも、前向きに、これからのことを歌う渡部さんの姿に勇気づけられて、ああ、応援しているつもりが、応援されているのは自分だったな…と。

今も残っているのは、楽しかった…という余韻。
MCでも触れられていた、次の嬉しい知らせ、を心待ちにしています。

南條愛乃さん Birthday Acoustic Live 2016 夜の部

南條愛乃 Birthday Acoustic Live 2016 夜の部 @EX THEATER ROPPONGI

参加させて頂きました。

 

南條さんのBDライブは今回はじめての参加。終始たくさんの笑いに包まれた、暖かい空間でした。ありがとうございました。

 

当日、いざ会場に来ても参加できることに実感がなかったり。開場入場、場内で着席。そのままボケーっとしてたら開演時間。

時間きっかりにバンドメンバーが登場。すぐに南條さんも登場し、「黄昏のスタアライト」から始まるバースデーLIVE。ここまで着席したまま(そしてここからも)。そんな状態で聴くこの「黄昏のスタアライト」は普段のライブだとノリノリのアップナンバー。今日もノリノリではあったのだけれど、今回は" Acoustic Live "ということで、全てが生演奏。いつもよりゆったりとした、優しい雰囲気を持つ曲になっていました。

 

続く「あなたの愛した世界」でもその雰囲気は引き続いていて、一言一言じっくり丁寧に歌い上げるその姿がいつもより印象的だった気がします。自分がこの曲をライブではじめて聴いたのは一昨年の12月、地方での小さいイベントだったけれど、歌声から、あの頃よりも増した力強さを受け取って、でも美しい透き通るようなハイトーンボスは変わらなくて。それをこうして、とてもめでたい日に、じっくりと味わうことができたのがとても幸せでした。

 

君が笑む夕暮れ」はやっと……Acoustic ver.を聴けた……とそれだけで感動。ステージが夕暮れの演出でとても色鮮やかな夕焼けのオレンジに染まっていて、とにかく情緒的で素敵でした。そう、今回は演出がとても丁寧に、かつ趣向に富んでいて、それもとても良かったのです。次の曲、「7月25日」 はイントロだけでダメになりました (わりといつも) 。今日の「7月25日」 は、はじめはキーボードの伴奏のみで始まり、途中で増えていくメンバー。ライトの演出も合わさり、曲が進むにつれて、少しずつ曲の景色が広がっていくのを感じました。

 

「リトル・メモリー」では、いや、この曲に限ったことではないのだけど、曲に合わせて南條さんがピースとかサムズアップとか指振りとか、細かいしぐさをたくさんしていて、とても可愛らしくて素敵でした。さらに曲の中盤で N と書かれた箱が登場。一旦演奏を止めて中身の説明。中に入っていたのは、押すとなき声のする豚のおもちゃ、押すとなき声のする犬、押すとなき声のする鳥、叩くと面白い音のする楽器(?)の4つ。南條さんがひとしきり遊んだあとバンドメンバーにそのおもちゃが配られ、曲を再開。おもちゃでの演奏もちらっと織り込まれて、とても楽しい雰囲気(動物バンドかな?という南條さんのツッコミ)でした。でも、だからこそ、この「リトル・メモリー」の歌詞がいつもより突き刺さったんです。前に聴いたのはワンマンライブのとき。隣の知らないお兄さんと一緒にアンコール、この曲がきて大号泣したことを思い出して、思い出の箱に入ってることを再確認。

 

今回、カバーの枠では飯田里穂さんへの作詞提供曲「まだ言えないけど、○○○」。アコースティックライブ!に相応しい、とてもオシャレな雰囲気、そしてかわいい。この後のMCで「SNSでくっすんが嫉妬するぞーとか書かれるんでしょ(書くんじゃないよ?)」みたいなことを仰ってケラケラ笑ってるのが印象的でした。そこからつながる「Dear × Dear」がいつも以上にグッときたのはさもありなん……という感じ、某胃痛ラジオの曲コーナーで掛けられたのを思い出します。続く「Recording.」で一番印象に残っているのはーそれがたった5分の中に詰まっているーという歌詞。今日この会場で、1曲の中でたくさんの展開が繰り広げられたことを目の当たりにしていたので、うわすごい本当だ……と改めて。 

 

南條さんも出演されていた『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』のお話が始まり、「ゼロイチキセキ」のその先の話だと思って頂ければ…とはじまった「優しくつもる言葉の花」。『ネトゲの嫁』のルシアンとアコのこれからが思われるようで、とてもしみじみと、良いなあ…となりめした。この曲が出た当初はエタバン(FF14の結婚みたいな仕組み)ソングだ〜とか無邪気に思っていたけれど、丁寧に関係性が描かれてきたルシアンとアコの二人にこの曲を当てはめることで、なんだか曲の解像度がグッと上がった気がしました。僕もルシアンみたいな友達がほしい。そして続く『ネトゲの嫁』OPテーマの「ゼロイチキセキ」…いつもより更に響きました、やっぱり大好き。

 

盛り上がる曲の前、落ち着いた曲のトリは「だいすき」。声優として、歌手として、(ゲーマーとして)、様々な現場で様々な繋がりがあったからこそ、今の南條さんが居られるのだな…と改めて感じられた今日のセットリスト。ここにこの曲が来るのはストンと納得して、とても感動しました。

 残り盛り上がる曲二つ。ここで起立し始まったのは「believe in myself」。会場は一気にヒートアップ。南條さんのまっすぐで気取らない歌詞は、深く考え込みがちな自分に簡単に響いてくれて、とても好きです。

 

ここで次の曲は何かな〜と思っていて、いざ披露されたのは個人的には想定外だった「飛ぶサカナ」。始まってすぐ更に想定外で驚愕。今日の「飛ぶサカナ」、ちょっとかっこよすぎです。

てっきり、盛り上がる曲と言っても、冒頭のスタアライトがすこしゆったりと、聴かせる雰囲気にアレンジされていたので最後もそんな感じかな?とか思っていたんです。それに「飛ぶサカナ」と言えば南條一間のちょっとのほほんとしたイメージ。『カタルモア』の中でも超かっこいい曲!といえば「iD*」かなあと自分は思っています。

でもこの、今日の「飛ぶサカナ」はバンド隊キレキレでまごう事なきロック。超かっこいい!!と完全に虚を突かれる形。勝手に抱いていたアコースティックライブのイメージ。それを遥かに超えていくものを本編最後に見せつけられて、ただただすごい…かっこいい…となっていました。(これまでのBDライブ映像を観ていれば予習できてたのかな?)

南條ロックの方向性、ぜひ挑戦してほしいです。

 

 そしてアンコール。ライブTシャツイエローに身を包んで登場。アンコールに聴く「 +1day  」はとても勇気付けられて、元気を貰えます。ツアーでもアンコールで聴けたらいいなあと今の所。

 

この曲終わりのタイミングでサプライズ・ハッピーバースデー。ハッピーバースデーな曲が演奏されだした瞬間、客席側から見てステージ左の方向を向き待機する南條さん。この予習された動きに【ここに来るのは初めてです。】ではない事を感じ、あーサプライズ同じタイミングで昼の部もしたんだな(サプライズにならないのでは?)と思いました。まあ夜の部だしねーとか思っているとステージ右端から飯田さんがケーキと共に登場。左を向いている南條さん全く気付かず。図?にするとこんな感じ。

ステージ左端|  ←南 ←りぴ

飯田さんの「馬鹿な背中してんなーと思いながら見てた」発言に「としうえだぞ!」って返す南條さん、とても見ていて楽しい掛け合い。BDライブに来る事を隠して、同日のリリイベで南條さんファンに「楽しんできてね〜〜〜」と発言してた飯田さん。面白すぎる。南條さんも夜の部に来る事は知っていたけど、ケーキ持ってくるとは思っていなかった様子。

 

そしてちょっとお喋りしたあと、バンドメンバーの粋な気遣いもあって、「まだ言えないけど、○○○」を一緒に歌うことに。ちょっかいかけたり、後ろを追いかけ回す飯田さんから逃げる南條さん。でも最終的に二人が向かいあって、歌う。その光景がとても多幸感があって、ほほえましくて、かわいい。歌い終わって、「ほら私サンダルで」「サンダルでステージ上がる人はじめてみた」「私もはじめてー」みたいな他愛のないかけあいがありがたい。来れてない人、昼の部の人にも向けてあとで二人のムービーを撮る事を約束して掃けていく飯田さんでした。

 

次は近日発売2nd album『Nのハコ』の特別盤についてくる「全力少年」。とても懐かしいなという気持ちと、歌詞の真っ直ぐさが南條さんのソロ活動の方向性とマッチしていて、かなりハマっていました。

 

そして最後は「きみを探しに」。この曲が大トリなのは納得だけれど、今回はロックなアレンジ。これがまたとてもかっこいい……。アコースティックライブってこんなんでしょ?というイメージを最後にまた塗り替えていきました。

 

 

 

押し付けがましくない、いい空気の暖かい空間で、ワンマンライブもこんなんだったな、とか。単純に今日はアコースティックでやるよ、というアレンジでなくて、1曲1曲こうしてやろう、という気概を感じるアレンジがあって、それに沿う形で細かく丁寧な演出もありました。(いや前のBDライブ映像観てたら知ってることかもなのだけど、参加するまでは再生しないぞ…と決めていたので)  

そのおかげか、一つの曲がいつもよりもとても濃密に感じられて。ライブの時間は2時間で、それはあっという間に過ぎたけど、4時間ぐらいライブに参加していた気分でした。そして……本編もアンコールも、ひたすら楽しかったし、南條さんも楽しそうだったしで満足でした。そこに参加できるだけで幸せです。

個人的今回のナンバーワンは「飛ぶサカナ」でした。またいつかどこかで、あのアレンジで聴きたい…。

 

あと座って行うライブははじめての体験だったのですが、じっくり落ち着いて聴くことができて、これもとても良いものですね。あと体力的に助かります……。

 

 

セットリスト

  1. 黄昏のスタアライト
  2. あなたの愛した世界
  3. 君が笑む夕暮れ
  4. 7月25日
  5. リトル・メモリー
  6. まだ言えないけど、○○○
  7. Dear × Dear
  8. Recording.
  9. 優しくつもる言葉の花
  10. ゼロイチキセキ
  11. だいすき
  12. believe in myself
  13. 飛ぶサカナ

Ec

  1. +1day
  2. 全力少年
  3. きみを探しに

やっぱりMerry Goがすき 内田彩さんLIVE TOUR @仙台PIT

AYA UCHIDA LIVE TOUR 2016 ~a piece of colors~ 仙台PIT

 内田彩さんの初のライブツアーも先日千秋楽を迎えて、自分の参加した仙台の感想を。
 舞台はライブハウス
 今回のライブツアー仙台公演は、念願だったライブハウスを舞台とした内田彩さんのソロアーティストとしてのライブ。本人はそこまででもなかった様子だけど、こちらとしては絶対アツくなれると多いに期待していた。

 

 その上、今回のツアーはアルバムを引っさげたものではない。さらにコンプリート武道館が控えているので、歌えない曲が出てきても安心。なので、内田さんは持ち曲34曲の中から、好きなように曲をセレクトできる。とにかく貴重なタイミングである。だからこそ、このツアーでどんなセットリストが組まれるのか、あるいは、一体どの曲が一曲目にくるのか?というところに内田さんの、今回のツアーへの姿勢や創りたい物語が伝わってくる気がして、とても開演前ワクワクしていた。
 
 ライブが始まる前の、初めの一曲がくる瞬間がやっぱりどうしようもなく楽しい。今回のツアータイトルは、a piece of colorsだし、、『Merry Go』 1曲目……ある!とか考えてたり。好きなだけ。
 
 はじまりはスニーカーフューチャーガール
 そして『スニーカーフューチャーガール』から始まるライブはスタートからとにかく楽しく、盛り上がった。やっぱり『Sweet Rain』好き…早くインスト版どうにかしてくれないかなコロムビアさん…とか思っていると、次の『Let it shine』で声色がガラリと変わり、音源とも違う、とても可愛い雰囲気を纏って、これが内田彩さんや…と実感したり。 
 
 二つのコンセプトミニアルバムの楽曲群も、うまくセットリストの中でハマっていた。Sweet Tears楽曲の流れはとにかく多幸感に包まれたし、Bitter Kiss楽曲から最後の『Blooming!』への連なりはとにかく熱くて楽しい。他の会場参加できてないからアレだけど、ここで好き勝手にノレたのはライブハウスで良かった!と思える所かも。そして、アンコール、最後はやっぱり『アップルミント』。ハチャメチャに楽しかった。楽しかった。
 
 やっぱりMerry Goがすき
 今回のライブで一番ぶっ刺さってしまった曲は Merry Go 。単に好きな曲が披露されただけでは?と思う人もいるかもしれない。いやもちろん大好きだし、何度も何度も何度も何度も、音源でも、ライブでも聴いている。
けれど、この日出会ったMerry Go は初めて感じた印象を持っていた。間違いなく、今回が今までで一番の Merry Go だった。
 
 僕が前回、内田さんのソロライブに参加したのは、昨年の12月5日、有明コロシアムでの2nd LIVE 。その日の前夜は、衝撃的な情報が流出してきたり、飛行機が遅れて、終電も逃したりと踏んだり蹴ったりだった。宿までひたすら歩きながら見上げた夜空の星が綺麗だった。 
 
 そんなことが、「未来もいつか/過去になるんだね」というフレーズが聴こえた時に、全て思い出された。あの時は未来だった春も過ぎて、もう初夏になっている。それに、仙台でこうして内田さんのライブに参加しているということ自体も、その時は予想もしてなかった未来で、また過去になっていく。そしてそれは武道館も、同じことで。今更ながら、この視点をようやく持てたところで、これまで披露された Merry Go へ込められていた意味に、思いを巡らせるのも楽しい。だから何やねんという感じだけど、だからこそ、毎日とか、一つ一つのライブとか、とても大事にしたいと思わされた。きっと武道館でもとても響きそう。
 
 ツアーが終わって
 内田さんなので、それぞれの会場に合わせて曲に持たせる雰囲気とか色々と変えるんじゃないかな…と思ってて。でも他の公演、今回は参加できないのでそれを肌で感じられないのが悔しいなと思ったり、実際に複数公演行かれた人はどう感じたのかな?と気になったり。
 
 そこにやってきたパシフィコ横浜公演・アンコールに『ハルカカナタ』が追加されたという情報。在宅の身だったけれど、その情報を見ただけで、身体から感情が溢れ出してしまった。一体 ハルカカナタ がどんな流れで披露されたのかとかは微塵も知らない。でもツアーの千秋楽で、その曲をアンコールに追加する、という行為だけでも、とにかく信頼と感謝でいっぱい。
 
 次は武道館
 正直な所、ツアーのセットリストでそれぞれの曲はどんな意味を持っていたのか?という所はまだ消化できてないままだけれど、もう次は武道館。全曲やる、ということで、どんなセトリになるのか?ということが楽しみで、ワクワクしてくる。もちろんセトリだけじゃなくて、「武道館」というステージで、内田彩さんとして、一体どんなライブを見せてくれるのか、とにかく期待で楽しみな僕は今からそわそわしている。

KING OF PRISM 4DXで久しぶりに観てきた感想

「キンプリ、これ絶対4DXになったら楽しいよね」 

そんな与太話がついに現実に。
 
衝撃に伴って揺れる椅子。溢れるシャボン玉。首、脚への刺激。シャボン玉。漂う甘い香り。シャボン玉、シャボン玉。監督脚本の青葉譲さんが仰っているとおり、キンプリ4DXのシャボン玉(物理プリズムの煌めき)は史上最強。まず間違いなく、人生で一番のシャボン玉体験。その為に劇場に通うのも多いにアリ、かも。
 
プリズムショーを体感できる…と期待し過ぎるとシャボン玉が飛んできていい香りがして揺れてるだけじゃん!となるかもしれない。しかし、プリズムショーってこういうものなんだよって、こちらの世界からプリティーリズムの世界の一端を垣間見ることができた気がする。最終的にフレッシュフルーツバスケットで実物が落ちてくるまで進化してほしい。ハチミツはベトベトになりそうだから今のままでいいです。
 
3ヶ月ぶり、今夜は寝かせちゃう!上映会ぶりの劇場鑑賞。応援上映も、初期の各々のスタンドプレー、大喜利のようなスタンスから、練度の高まった観客が、まるでマスゲームのように同じ応援を繰り出し一体感を生み出すスタイルへと変化。迫力は今の方が凄そう。
 
劇中に登場する、「世界が輝いて見える」という印象に残る言葉。この言葉が記憶に焼きつく一つの要因として、終映後、建物の外に出ると、それまで暗い劇場に慣れていた目が急に陽の光に曝されて、世界がとても明るく、輝いて見えて。ああ、本当に世界って輝いてるな、と身体で感じるのかもしれない、と帰りながら思ったり。これは劇場で観ないと味わえない感覚で、BDが発売されたけれども、4DXと合わせて劇場で観る動機付けになりそう。
 
 
そして……久しぶりに観たけれど、何度観ても、やっぱり、笑えて泣けて笑える、とても素敵な作品で。公開当初の、悲壮感を漂わせながら、多くの人に観てもらえることを願っていた頃を思い返すと、公開から5カ月経った今、こうしてBDが無事発売され、4DX上映も始まって、とにかく幸せな気持ちで一杯です。