読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ただ春を待つ

ビル風に流され族

新しい物語が始まってる。 渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL

渡部優衣さん 1st LIVE FUN FAN STORY @原宿ASTRO HALL 2016 07/23 

レポート・感想 一回目・昼の部です

本当に楽しくて元気が貰えて、好きが溢れたライブでした。
ありがとうございました。

今年の3月末、ついにメジャーソロデビューが発表されてから4ヶ月後、迎えた初めてのワンマンライブ。この4ヶ月の間でさえ、とても様々な出来事がありましたし、それ以前に戻ると言うまでもありません。

これまでの積み重ねがあって、ようやく辿り着いたワンマンライブ。
そんな渡部さんは、これまでのことを歌うことよりも、ここからのことを歌うことが多くて。あくまで今日はストーリーの始まりで、ここがスタートなんだ、と実感しました。


FUN FAN VOX』について

…正直に渡部優衣さんの1stアルバムである『FUN FAN VOX』の感想を言うと、苦手めな電子音が聴こえてくる曲があったりして、(好きな声優さんのソロ活動の音楽性が、好みの方向性になるとは限らないよな…)というものでした。(同じく大好きな内田彩さんがあのスタイルでソロ活動をしていることはファンとして恵まれすぎているな、とも思ったり)いや単純にバンドサウンドが好きなんです。『Blooming!』とか『It's my CUE』とかが好きな人間なんです。わかるでしょう?

でもリード曲の「Brightest story」が公開された時はこういうやつ待ってた!嬉しい!と素直に思いました。それに、「Last_Pain」や「Say La La La」は初聴きからクリーンヒット、大好きな曲です。言わずもがな渡部さんの声は大好きなので、何度もぐるぐると聴いているのですけど、正直アルバムに期待しすぎていたかな?という気もして。ファンミーティングイベントでの生バンドライブは、バックバンドの演奏とそれに負けない渡部さんの歌声が作り出すサウンドがとてもかっこ良くて、ソロ活動もそういう方向性かなって思っていたのです。ただの願望でした。

でもあの生バンドでのライブを一度体験してるからこそ、絶対楽しいし、すごいものを見せてくれる、と楽しみにしていました。
 

はじまる新しい物語

そして迎えたFUN FAN STORY。生バンドでの『FUN FAN VOX』全曲披露。バンドサウンドがひたすら心地よい。盛り上がってとにかく楽しい。こういうの大好き!!!!です!!!
音源を聴いてても、掴めていなかったそれぞれの曲の実在性。それがステージ上での渡部さんのパフォーマンスとイエローサンダーズ(バックバンド:ゆい㌧命名)の演奏によって、それぞれの曲の強度がこれ以上なく高まり、実在性を持つ。これからにもいくらでも期待してしまうライブでした。

 
セットリスト
  1. Brightest story
  2. 常夏ココナッツ
  3. 秘密の呪文
  4. どんと胸をはれぇ!
  5. Last_Pain
  6. Shine!Shine!
  7. 笑顔がイイネ☆
  8. 100% Believe
  9. Say La La La
 
 Ec
  1. スキがあふれて止まらない!
  2. こ・こ・か・ら color
  3. Brightest Story

 

開幕の「Brightest story」。渡部さんの力強い歌声とバックバンドの激しい演奏が一つの大きなサウンドをつくっていて、それは体が芯から震えるほどの迫力で。
リリースイベントやJワロスでも生歌を聴いていたけれど、まるで全く別物かのように感じ、一曲目にして、ああすごい、これを聴けて良かった…と泣きながら、もう大満足!していました。


「常夏ココナッツ」は、参加者と同じ振りを一緒に踊る箇所があり、その振りに某かしこまポーズを彷彿とさせる部分があったので、渡部さんがそのかしこまみたいなポーズをしながら「このポーズ…少し何か思い出すよね…」「今回のプリパラ良い話だったね…」と仰っていたのがすごい嬉しいんです。プリパラ105話はものすごい良い回で、その中心には渡部優衣さんが演じる白玉みかんさんも居ました。プリパラ1年目から現在の3年目までずっと面白くて、その中でも白玉みかんさんがキャラクター的に大好きなんです。そのキャラクターが大好きな要員の一つに渡部さんの演技もあって、104話の「そっとしておくなの」とか白玉みかんさん役が渡部優衣さんで本当に良かった…と改めて思いました。来週はプリパラライブ大阪公演ですねこちらも楽しみです。

脱線しましたが「常夏ココナッツ」はカッコ良さに振れていた渡部さんのパフォーマンスも、雰囲気が楽しく可愛らしいものに様変わり、でも歌声の力強さは変わらず。クラップあり一緒の振りありで、とても楽しい。

「どんと胸をはれぇ!」は盛り上がる曲なんですが音源ではちょっと絶妙に大好きになれず、いちばんもにょもにょしている曲だったのですが、この日の「どんと胸をはれぇ!」のアレンジはシンプルなバンドサウンドになっていて、大好きな方向性。申し訳ないけどそういうサウンドが大好きだし、大好きな音と大好きな声がくっついてもっと大好き。こういうの見たかったんだー!という心待ちにしていたものが届けられて、ボルテージは頂点に。

 

表情と感情

その超熱い曲の後に、「Last_Pain」。アルバムの歌詞カードを読んでいると、渡部さん作詞曲である「常夏ココナッツ」と「Last_Pain」が見開きで登場します。この見開き、左側にかなりテンションが高くテキストも多い「常夏ココナッツ」、右側に落ち着いた曲でテキストも少ない「Last_Pain」が載っているので、躁鬱か本人のポジティブ性とネガティブ性が現れていて、とても好きです。

そんな「Last_Pain」の時の渡部さんのパフォーマンスが凄かった。歌詞にも<壊れた時計みたい閉じ込めた感情>というフレーズがある通り、Aメロ、Bメロでは感情を殺した、というより完全に感情の感じられない表情をしていて。それまでとても感情豊かな表情をしていた渡部さんだからその"無"の表情がより際立っていました。そしてサビでは感情のこもった、力強い表情になるんです。

そんな表情の表現の切替をしながら曲が進行してすごい…と感動しました。更に感動したのは曲の終盤<ボクハココニイルヨ。トドイテ…>というフレーズがあるんですが、この"トドイテ"の部分にものすごい力感がこもっていて、そこに強い感情を感じて、感動したのです。

「Shine!Shine!」「笑顔がイイネ☆」「100% Believe」の3連熱い曲・盛り上がる曲。「秘密の呪文」もそうだったのですが、渡部さんは狭いステージを最大限に使っていて、ゆい㌧の言わずもがななスタイルの凄さ、その長いリーチを活かしたパフォーマンスはとても迫力がありました。とても盛り上がって、とても楽しくて、素敵な時間でした。

 

優しい姿

最高に盛り上がった後、「楽しい時間はあっという間だよね…」という振りから最後の曲「Say La La La」。生きていて自分も不安ばかり、不安しかないと仰る渡部さん。それでもこれからも、「みんなで(みんなが)夢を咲かせるといいな」という思いを込めて、この曲をアルバムの最後に、とお願いしたそうです。この「Say La La La」がアルバムでも一番好きなナンバーで、これを聴くためにライブに来た面が何割かあります。

そんなこの曲を、本当に優しい歌声で、優しい優しい笑顔で歌うんです。歌う姿、曲の途中でそっと手拍子を誘う姿、手の振りを誘う姿、動作一つ一つに慈しみが満ちていました。その優しい歌声・姿に心打たれて、ボロ泣きしてました。そんなボロッボロ泣いてる時に、渡部さんが、ステージ上からこちらの方を覗き込んで。それは本当に包容力に満ちた、優しい表情で……。あの笑顔で、救われたような気がします。たまたまでも。

優しく歌われるこの曲はものすごい強度で、説得力があって、自分も頑張りたいな、と思わされました。


アンコール後一発目は「スキがあふれて止まらない!」。バースデーイベントで先に披露されていたのもあって、始まりの曲という印象。最高の本編の後に「スキがあふれて止まらない!」って本当にずるい。アンコール挟みましたが「Say La La La」から「スキがあふれて止まらない!」への繋がりが一番グッときました。

その後最後の曲として、「こ・こ・か・ら color」。これでアルバムの曲を全部披露。みんなでうちわを振って、前向きな歌詞も合わさって元気が貰えて、とても楽しい!

その後、イエローサンダーズが裏に帰って「まだ帰りたくないー?」と参加者に聴いていく渡部さん。「私も帰りたくない~~~」「もういっかい歌ってもいいですか?」という流れでもう一度イエローサンダーズ登場、「このアルバムといえばこの曲でしょ!」ともう一度「Brightest story」を披露。1回目聴いた時よりも景色が広がって見えた気がします。ライブを迎える前は曲数少ないかな?と思う所があってどうなるのかなと思っていたのですが、曲数の少なさを全く感じさせない濃密な時間でした。とても楽しかった……。
 

 名前を刻み込んでやれ!

ところで、「Shine!Shine!」が今回のライブでタオル曲になりました。渡部さんでタオル曲、といえばアニソンカバーライブが行われたファンミーティングイベントで披露された「イカレちまったぜ!」を思い出します。そして今回、「Shine!Shine!」のタオルの振付は「イカレちまったぜ!」の振付と、重なる部分が多くありました。

「イカレちまったぜ!」は『輪るピングドラム』16話「死なない男」のEDテーマ。渡部優衣さん演じる伊空ヒバリさんもメンバーのアイドルユニット・TRIPLE Hが歌います。このイカれた曲に見える「イカレちまったぜ!」ですが、その<名前を刻み込んでやれ!>という歌詞に象徴されるまっすぐな応援歌。この曲はひたすらポジティブなではなくて、ネガティブな面も合わさっていて、でも前を向いていこう!と勇気づける、それが『FUN FAN VOX』の楽曲に通じるところがある気がするんです。

あのファンミーティングイベントの時はファンはメジャーデビューのことなんて、露も知りません。自分もトリプルHの曲の中で一番好きな曲だったので、単純に、聴けてとても嬉しい…とだけ思っていました。でも渡部さん本人にとってはソロメジャーデビューに向けて、これまでのトラウマを払拭していく大事な戦いで。そんなときに選曲された「イカレちまったぜ!」はとても重い意味を持っていたんじゃないか、と感じます。<悪い事ばかりはそう続きやしない/くたばっていく前にチャンスをつかんで賭けてみろ>ですよ?含意を感じませんか?
 
 

 それはとても前向きで

昨年は、なんでかすこし苦しい状態の時に渡部さんのイベントに参加することが多く、その度にとても渡部さんの作るとても楽しいイベントにとても元気を貰ってきました。
それで今年ソロメジャーデビューが決まって、4月中頃あたりの色々なことがあって。これまでたくさん元気付けられたのだから、今度は自分が応援したいな…とか思ったのです。
でも今回のライブに参加して、これまでのことを歌うよりも、前向きに、これからのことを歌う渡部さんの姿に勇気づけられて、ああ、応援しているつもりが、応援されているのは自分だったな…と。

今も残っているのは、楽しかった…という余韻。
MCでも触れられていた、次の嬉しい知らせ、を心待ちにしています。